パート2では「ダブルリセール」つまり、中古車購入時にその売却に向けて前もって気にかけておきたい点について詳しく説明したいと思います。

次を見越しての中古車選びのポイントは「タイミング」

車検前回、新車のリセールバリューを算出したタイミングは3年落ちで3万㎞走行時でしたよね?ですから、今回説明していく中古車の購入もそれに揃えて説明することにします。

車を乗り換えることを検討する最大のタイミングは車検ですが、これは3・5・7・9各年数にやってきます。

そして基本的に、車は2回目の車検を超えた6年目を境にそのバリューがググンと下がってしまいます。

その証拠に新車時は課税対象額(車体価格+オプション価格×0,9)すべてにかかる自動車取得税も、2年目以降は経過年数に応じて下がってくる「残価率」分にしかかかってきません。

3年以内ではそのリセールバリューに近い値、4割近くに定められているそれも、5年目には1割4分、7年目からは「残価値なし」で非課税の設定になっています。(軽自動車は4年目で早くも非課税)

さらに走行距離で見ていくと、査定では1万km以内を最高評価のS点とし、以降前回新車リセールバリューの算出をしたのと同じの3万km以内を6点として、この2つはかなりの高価査定を得ることができます。
また、5万km以内を5点としここまでを標準的な状態、これを超えるものは標準以下でいくら人気の車種で年式が新しくてもマイナス査定要素となってきます。

つまり、次々と車を乗り換えたいと考えている方は、この5年5万kmまでを自分が乗る目安にし、それを超えないタイミングで買い替えをしていく方が大きなマイナスを受けずに済むと考えられます。

同じ5年落ちでも売る時期でバリューが変化する

野菜や魚に「旬」の時期があるように、中古車にも旬が存在し、それによってリセールバリューが変わることを忘れてはいけません。

ただ少し違うのが野菜や魚のそれはたくさん取れる時期でもあり、基本的には市場に多く出回ることでその価格は低くなります。

しかし、中古車は俊になると必要数が足りなくなってその査定相場が上がる可能性が高くなりますが、そのシーズンは春口。

4月、新生活を始めるにあたって車の新規購入やライフスタイルが変わることでの車種変更などが活発になりますがその少し前である2月中旬から3月末辺りが、中古車市場最大の繁忙期、つまり「旬」です。

この時期は新車の登録はもちろん、中古車購入に伴う継続車検が多い時期でもあって各車業者はとにかくてんてこ舞い。

車検が買い替え最大のタイミングであることも手伝って、この時期は中古車が右から左へ舞い飛び、その大きな仕入れ先であるオークション会場も大盛況となります。

必然的の他の時期よりその落札相場も上がるため、業者の中にはこの時期まで買取った車両を温存しておいて一気にこの時期会場に放出するスタイルを取るところもあります。

2月中旬から3月10日当たりまでの期間は自社で販売するために新車両を少々値段が張ってもかき集めたい時期になりますので、この頃に買取査定に出すと全く同じ状態の中古車でも高い査定を受けられるケースが多々あります。

ただ、いよいよそれが差し迫ってくる3月末から4月頭に差し掛かると、事前の整備などの納車準備に駆けずり回りますので仕入れどころではなく買取査定がおざなりになるうえ、オークション会場の熱気も冷め始めるのでこともあまりお勧めできません。

また、1・5・9・10・11月は反対に暇な時期、特に平日の来客は極端に減ってきます。

このじきは、たまにやってきた買取査定の依頼にはいつも以上の時間をかけ、落ち着いているオークション相場のせいもあって何とかして安く買いたたこうしてくることがあります。

粗探しではありませんが、マイナスポイントを1つでも見つけようと躍起になるので、リセールバリューを高めたいときにはあまり適切な売却時期とは言えません。

次も中古車として売りやすいか

エコカー減税が絡んできて新車のリセールバリューが高いワンボックス車やハイブリットですが、ダブルリセールとなると少し話が変わってきます。

まず、そのリセールバリューが高いと前回お伝えしたトヨタのヴェルファイアやアルファード、さらにランドクルーザーなどはその維持費が高いのが弱点。

ですが、新車から3年目までの比較的新しいモデルは、それを大幅に削減できる「エコカー減税」の対象であるため、それがバリューを高めている大きな要因になっています。

しかしこれがダブル、トリプルとリセールを重ねるうちにその減額幅が大きく下がったり、場合によっては全くなくなってしまうため、一気にリセールバリューが落ち込みます。

また、パパ受けしているそのクールな見た目などのデザインも流行によって変わりやすいので、各メーカーはこまめにマイナーチェンジやフルモデルチェンジをするため、現行の人気がそのまま5年後、7年後持続している保証が全くありません。

最新技術であるからこその人気

一方、プリウスやアクアなどといったハイブリット車や電気自動車も高いリセールバリューを誇る車種ですが、パソコンやスマホ、タブレットなどと同じくその燃費性能や走行性能の進歩スピードが他の車種と比べて異常に速いのが特徴。

そのため、リセールバリューが下がる大きな要因となる最新技術駆使したハイブリットエンジンや電気モーターを搭載した「新モデル」が発表される頻度が短いことも、中古車からのリセール価値を下げてしまう要因となっています。

度重なるリセールでも値崩れしにくい車種がある

これまでリセールバリューを左右するのは人気というより3年3万km、5年5万kmなどという車種を問わない低走行・高年式であるかどうかや、繁忙期の差し掛かるタイミングで売り抜くことなどと述べて参りました。

ただ、それらを無視しても高い人気でこのリセールバリューが高まっている車種もいくつかあるので、最後にいくつか紹介したいと思います。

トヨタ ハイエース
「丈夫で長持ちな日本車」の代表格であるこの車種は、年式や走行距離問わず海外での需要が非常に多い車で、度重なるリセールでも相場が落ちにくいのが特徴です。
ホンダ S2000(AP1)
ホンダの創立50周年を記念して1999年同社としても約30年ぶりとなるFR社として世に送り出されたこの車種は、古いホンダファンからの支持を集め大人気でしたが10年で惜しまれつつ販売中止。

修復歴があり、すでに16年以上を経過している2000年式、走行も10万kmを大きく超える他車種ならほぼ価値が無いと判断される車体でも現在総額80万円程度で販売され、それが若い世代などに良く売れているようです。

2005年に2000ccから2200ccにボアアップされた後期で走行が少ないものならば、当時の新車価格を上回るものまであるほどです。

日産 スカイライン(GTR32)、シルビア(S15)、トヨタ MR2(SW20)
どれも80年代後半から90年代中盤までに活躍した往年のスポーツカーたちですが、その当時若い世代のユーザーが多く荒っぽい乗り方をされていたため現存車体が少ない、もしくはひどく傷んだものしか出回っていません。

そのため、年々その取引相場が上がっている車種の20傑にこれらすべてが入っていて(PUROTO総研、カーライフ2016年4~8月期調べを参考)
、特にGTR32に関してはもはやプレミアもの。

修復歴さえなければ走行が10万kmを突破していても、1994年式の最終モデルなら200万円を大きく超える価格で販売されている、リセールバリューの常識が全く通用しないモンスター車種です。

MINI(XN12A)
実は現行のMINIはBMW社製、それも確かに人気車種ですが、中古車と石て異常なリセールバリューを持っているのは2001年以前のBMCブリティッシュ・モーター・カンパニー社製の通称「クーパー」。

根強いファンが多く走行距離や年式云々ではなく、かわいさと個性が目立つ塗装やボディーがしっかりとキレイならば高値で買取される車種となっています。

まとめ

新車購入時だけでなく、中古車を買うときもこのリセールバリューを気にしておけば乗り継ぎでの負担を減らすことも可能です。

最後は懐かしい車種も登場して筆者自身興奮しましたが、ハイエースを除けばその希少性で価値が上がっているものなので、それほど多くの方がその恩恵を受ける訳わけではありません。

ただ、もしそんな車種に乗っているときは業者に低年式高走行を指摘され、不当に安く買い叩かれないよう注意しましょう。

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