中古車の買取査定と車検には大きな関係があり、それは車を手放し新しい車に乗ろうと判断するきっかけやタイミングも大きく関係しています。
車を維持するとき最もコストがかかる車検のタイミングが中古車の売買が行われる最も多い機会であり、ということは買取した車は売り物にするには車検が通る状態に整備などをしなければなりません。
そのため足回りを中心に査定士はチェックするのですが実は内装にも車検と関係するところがあり、その条件が満たされていない時は査定額が下がっていくのです。
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意外にない時多いリアのヘッドレスト
自動車のシートについているヘッドレスト、つまり頭を乗せる枕のような部分は取り外し可能なものが多く運転席と助手席はともかくリアのものは後ろの視界を確保するためや見た目などから外して普段運転している方もいて、時折それを引っ越しなどをきっかけに紛失してしまっている方がいます。
実はこのヘッドレストが無いと保安基準を満たさず車検に通りませんのでこれが外されているときはその有無を査定士は確認してきます。
普段外していても交通違反になるようなことはありませんが、車内に保管しておくか家などに置いている場合は査定の時に必ず装着しておくようにしましょう。
また、シートは紫外線にさらされると変色しますがこれは防ぎようがあまりありません、ただしヘッドレストを長期間外しっぱなしにしておくとシートとの色味がずれ、マイナス査定を受けるときもあるので基本は安定した運転姿勢の確保や同乗者の安全のために装着しておいた方が良いと考えます。
メーター周りの表示パネルとハンドル
メーター周りのシートベルト装着指示灯や走行距離メーターが映らないなどの不具合があっても車検ではアウト、よって当然そこも査定士はチェックしどれか1つでも映らないものがあればマイナス評価をします。
さらに問題なのがハンドルで、社外のものと付け替えている場合も多いのですがその幅やメーターの見え方、フォーンマークがあるかまで事細かに規定されているので純正にしていた方が無難。
付け替えていたとしても、いらないからと処分せずにその保管と管理には気を使うようにしてください。
ガラス類は特に念入りにチェックされる
フロントガラスはキズが入って視界が妨げられているようなときは交換を余儀なくされるので大幅に査定額が減額、その他のガラスも取り入れられる光量に規定があるのでフィルムなどを張っている場合でもそれをはがしたり、糊の後をきれいにしたりするのに手間がかかりマイナス、余計なキャラクターステッカーなども同様です。
また、日差しを避けるカーテンなどを装着している車を見かけますが、賃貸住宅を立ち退く際に壁に空いた穴の補修代金を取られるのと同じ理由で、もしビスやくぎなどを使ってそれらを装着している場合はそれも減点対象となります。
隠し事はやめておきましょう
さらにガラスを念入りにチェックするにはもう一つ理由があり、それが査定士のテクニックとしてガラスを見ただけでその車の事故歴の手掛かりを得ることができることです。
実は薄く表示されているので気が付かない方もおられるでしょうが、車のガラスにはそのガラスの製造メーカーと種類、そして製造年月日などがわかる「トレードマーク」というものが入っていてこれが一致しないガラスがある場合は、事故などを原因にそれが割れ交換した可能性があります。(素人ではたとえ見たとしても何について表示されているのかおそらくチンプンカンプンです)
この不一致を見つけたら査定士はそのガラスの周辺の見極めをより厳密に行い、売り手にも何かトラブルがなかったか問いただすはずです。
査定士も人間、数々のマイナスポイントを指摘してきて恨めしい限りですが決して鬼ではありません。
もし覚えがある場合は正直にその事実を述べておいた方が、査定士も余計な手間をかけないで済むので心象が良くなります。
どうせプロが見れば一目瞭然すべてバレてしまうのですから小さなことにせよ、隠すより事前に自分の車に起こったことはすべて伝えておいた方が査定がうまく進み、チェックの目も幾分和らいでくるのは事実です。
汚れよりも臭いが問題です
室内のシートや天井さらに床についた飲み物のこぼし後や汚れはたばこでの焼け跡などでもない限りかなりきれいな状態に戻すことができ、それを専門に行う「室内清掃のプロ」がいてそこによく中古車店は外注します。
みたこともないような洗剤や器具を使って普通車ならおおよそ1台2~3時間、金額も2万円程度で「そんなの落ちるのか」と思うようなひどいしみや汚れまであっという間にきれいにしていきますが、彼らに聞いてもてこずるのがひどい臭いの除去なのだそう。
車は見えないところに染み込んだたばこやペット、カビなどの臭いを完全に取り除くことがほぼ不可能なので、この点については査定士も厳しい判断を下してきます。
臭いを完全にシャットアウトする事はメンテナンスでも無づかしいモノの1つですが禁煙の徹底や定期的な換気、消臭剤の利用やこまめなマットやシートの洗浄などとともに、カビ臭さの原因でもあるエアコンフィルターの交換などをしていれば幾分対処ができるはずです。
また、ワンボックス車では後部座席にお子様などを乗せる方が多いので査定士も世間話などで家族構成などを探りながら小さなお子様の気配を察すると後部座席を重点的にチェックしたりと、限られた時間でよりたくさんの情報を仕入れ確実な査定をする技を使ってきます。
お子様の安全の意味も込めて、分別が幾分つく年頃になるまではまではしっかりとチャイルドシートにおとなしく座らせていた方が後部座席の過度な汚れを防ぎ、査定士のツッコミどころを減らしことができるでしょう。
AV機器は基本的に新モデルならプラス
オーディオやカーナビは新モデルであればあるほどプラス査定を受けられる可能性が高くなりますが、極端に古いものだとそれを使変える手間などからかえってマイナスになってしまうこともあります。
ただしいくら新しいものでも運転席側にどーんと配置され、視界を妨げる場所に設置している場合は車検の基準を満たさない場合取り外しが必要なうえ、それをこれまたビスやボルトなどを使い余計な穴などをあけて固定していた時は減額ポイントとなってしまうのでアウトです。
社外のAV機器を取り付けるときは専門店に依頼しちゃんと車検に対応するか、車に余計な傷をつけないかなどをしっかり確認するよう心がけましょう。
エアコン効かない車には乗りたくないですよね?
厳密にはエンジンルーム内の機構になりますが車内空間の快適さを左右する点なので室内に組み込んで説明。
エアコンがしっかりと効くかどうかは査定士が最も気にするポイントの1つで、特にクーラー機能がしっかりと働かない車はかなりのマイナス査定を受けてしまいます。
車のエアコンは液化したガスが気化するときに、熱を奪う性質を利用したもので原理自体は家庭用のエアコンや冷蔵庫などと変わりません。
しかし、車のエアコンのガスは時間がたつと抜けその効果が薄れてしまいますが、家庭用のエアコンや冷蔵庫は基本的にガスが抜けることはなくそんなことは起こりません。
固定されている家庭用エアコンと異なり車は動いて振動を受けることが大前提。
なので、細いエアコンガスの通り道である管をボディーに固定する際ガチガチにできず継ぎ手を用いて「遊び」、つまりある程度動く余裕を作らないとそれがポッキリと折れてしまいます。
そのためそこから否応なくガスが漏れエアコンの効きが悪くなるのですがそうするとガスの補充などが必要になりまず減点。
さらに、ガスの自然な減りではなく配管に穴があるときやエアコンの機構自体に不具合が合って全く効かない時は修理となりますが、これがほぼ100%外注。
この外注金額が安くないため大幅な査定額の減額対象となってしまうのです。
車両前部の事故などが原因の物理的な故障は安全運転以外防ぎようがありませんが、接続部の保全は定期的なガスのクリーニングで発生する水分を抜くことで錆びを防げば対応も可能です。
まとめ
最近はエンジン性能うんぬんより快適な車内空間を求める傾向が増え査定士も以前より内装のチェックに時間をかける傾向にあります。
総合すると車の査定に関しては基本的に「車検通過ライン」と「純正のまま」が最大の評価を受けるポイントで、それから離れれば離れるほどその査定額は下がり、外装は見た目の美しさとスタイリッシュさが売りの高級車やセダン、ワンボックスやミニバンなどは車内空間の評価にウェイトが置かれます。
それぞれの持ち味を活かせる乗り方とそれに準じたメンテナンスをすることで、たくさん挙げてきた「マイナス」ポイントを減らし、乗り換え時の買取査定を有利に進めていくことができるでしょう。
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