う~ん、宝くじでもあたらないと無理かも?

もちろん先立つものが必要ですが、世の中にはたくさんの高級外車があり羨望のまなざしを向けるカーマニアや子供たちも大勢いいます。

今回は実際に買えるか買えないか、燃費がどうしたとか税金が高いだとか細かいことは度外視して、そんな高級輸入車の中から特に「かっこいい」と感じた車種をセレクションしてみました。

フェラーリ335S スパイダースカリエッティ

フェラーリ335せっかくの企画ですから、これまで自働車業界で最も高いクラスの値段の付けられた車の紹介から。

まずは旧車、1957年製ですから半世紀近く前に製造されたこちらは2016年2月、パリで行われたオークションに出品された、フェラーリ史上最高傑作に1つといわれるモデルです。

流れるようなフォルムにフェラーリの象徴鮮やかな赤がひと際映える、限定台数わずか121台の最高峰クラシックカーですが、パリで出品されたのはその中でも「付加価値」のついた特別な車体でした。

イギリス人として初めてF1のワールドチャンピオンになりながら、公道上での不慮の事故によりわずか29歳の若さでこの世を去った伝説的ドライバーマイク・ホーソン。

彼が生前出場した、ルマン耐久レースで実際に乗車したそのもので、その落札価格は実に3,200万ユーロ!日本円に換算すると当時のレートで41億円オーバーというもはや自動車の価格とは言えない額です。

宝くじが当たっても購入不可能なこの車を落札したのは、超有名サッカー選手であるリオネルメッシ選手、そして最後まで競り合ったのがクリスティアーノロナルド選手だったという都市伝説まで流れました。

ですが、熱狂的なカーマニアとしても知られるこの二人、確かにその高額な年棒をもってすれば購入も可能でしょうが、結局真偽ほどはわからずじまいです。

ランボルギーニ ヴェネーノ

ランボルギーニ ヴェネーノあまりに現実離れしているクラシック・ビンテージ車はほっといて、なんとか宝くじに当たれば買える車の紹介です。

このヴェネーノはイタリア北部のボローニャ地方、ランボルギーニの本拠地である人口わずか7,200人の「サンターガタ」という小さな町の工場で作られたクーペタイプの最高峰車種ですが、始動から100mに達するまでの時間2,8秒、最高時速は355km/hと破格の走行性能を誇ります。

このポテンシャルを日本国内で発揮する機会はまずないでしょうし空でも飛ばせるつもりなのでしょうか、その近未来的で幾何学的なボディーデザインがどこか高性能な宇宙船のようにも感じられ、SF映画などが好きな筆者には非常にカッコよく見えました。

名前のヴェネーノはイタリア語で「毒」を意味しますが、これは昔一撃で勇猛な闘牛士を屠った悪名高き牛の名前に由来、確かに公開されている動画で確認したところその力強くランボルギーニらしいエンジン音は、恐ろしい闘牛の咆哮にも聞こえます。

イタリアの超高級自動車メーカーランボルギーニが自社の設立50周年を記念してたった3台生産したこちらは、販売当時のレートで約3億6,000万円だったのにもかかわらず即完売しました。

購入したのは2台がアメリカ人、そしてもう1台は香港~マカオ間を走っている姿を目撃されていることから中国系のオーナーではないかといわれていますが、数年前ドイツの自動車オークションサイトにその1台が出品。

わずか100km程度の走行しかされていなかったものの設定価格が新車時の3倍近くになっていた事が再度業界の注目を集めた超高級車種です。

メルセデスベンツS AMGカブリオレ

メルセデスベンツS AMGカブリオレさて上記の2車種に比べると一気に現実味を帯びてきますが、それでも新車参考価格3,400万円オーバーの超高級車。

その中から1967年もともとはレース用自動車のエンジンチューニングをするメーカーであり現在はダイムラー社に吸収されメルセデスのサブブランドとなっているAMG(アーマーギア)のハードトップを備えたオープンカー「カブリオレ」を紹介したいと思います。

AMGではマイスターと呼ばれる熟練工が「One man-oneengine(1人に1つのエンジン)」主義を取っていて、その担当マイスターの名前が刻印されたプレートが張り付けられているため他のものが一切エンジンに手出しができないようになっていますが、それもまた「カッコいい」。

実は筆者が自動車業界でのキャリアをスタートさせたガソリンスタンドの隣にあった病院の院長先生のセカンドカーがこれで、一度っきりですが乗らせていただいたことがあります。

ベンツらしい精悍な顔つきとアクセル軽く踏んだだけで他の日本車を置き去りにする加速感、それと開け放ったオープンルーフで感じる疾走感は病みつきになりそうで、今でもライターとして成功した暁にはぜひ欲しいと考えている車種の1つでもあります。

GM ハマーH2

ハマーH2いいですよね?ハマー、高すぎる自動車重量税やまるでばらまいているかのような悪すぎる燃費には閉口しますが、その武骨ないで立ちでどんな悪路もものともせず滑走する姿に憧れを抱いた男性は少なくないでしょう。

ラリーに出場するレーシングカーのほとんどが採用している路面からのショックにすこぶる強いダブルウィッシュボーン式サスペンションがそれを可能にしているのですが、それにもまして巨大な車体から受ける迫力はそのままに、軍用にも使われた先代H1の持つどこか戦車チックな乗り心地の悪さは一変。

グッとモダンになったデザインと街乗りでも十分快適な居住性から、アメリカでも富裕層を中心に大ヒット、日本でのユーザーを一気に増やしたのが2002年に登場した2代目であるこのH2です。

しかし、ハマーH2も2010年この世からなくなっていて、新車でこれを購入する夢はかなわないものになってしまいましたが、ある程度の状態のものが中古車として300~500万円台で購入することができます。

大流行当時は7~800万円だった新車価格で手が届かなかったハマーに憧れていた方でも、頑張れば購入も視野に入れることが可能になってきました。

ランドローバー レンジローバー

レンジローバー「ラグジュアリー(豪華さ)・エステート(資産性)・パフォーマンス・クロスカントリー」このすべてを兼ね備える車という壮大なコンセプトで1070年に誕生したレンジローバー。

前述のハマーが現在その新車が手に入らない一方、こちらのレンジローバーは「お金さえ出せば」ですが新車で購入することも可能です。

とはいえ、2013年にインドのタタ自動車の傘下になって初めて登場した現行はその高級路線が強まり、新車価格は最安グレードでも1,370万円ほど中古もあまりまだ出回っていないのが現状です。

筆者的にはフォードの傘下時代に発売された3代目レンジローバーが、初代から続くブリティッシュSUVらしいモダンな「カッコよさ」もあっておすすめ。

その頑丈な足回りと息の長いディーゼルターボエンジンから、まだまだ元気に走れる走行8万km辺りの車体が、総額300万円以下で乗り出しできるものも多く出回っているので、気になった方は要チェックです。

まとめ

いかがでしたか、特に最初の2車種はお金がいくらあっても買えないこともある車種でしたが、車好きの夢とロマンを大きくかき立てるものを選りすぐって紹介してみました。

どんな車を「カッコいい」と判断するかは美意識や価値観によって大きく変わりますが、仕事をしたり勉強などをしていく上でいつか乗りたい乗ってみたい憧れの車を見つけることも、大きなモチベーションアップにつながることは間違いありませんし、かくいう筆者もその1人です。

そしてそれは、カッコいいが「可愛い」に変わっても同じことが言えますので、女性の皆さんも街を走る多くの車の中から気に入った車種を見つけておけば、意外にいつもの生活にアクセントを加える材料となるのでおすすめです。