家にいたまま簡単入力、それだけで車の買取査定額がわかるネット査定はとても便利なので利用者も年々増えています。

いちいち何社もある買取業者を訪問したり、家まで出張してもらって査定をしてもらうのも面倒ですし、

  • 面と向かってプロと買取交渉してしまうと思わず納得して他社と比べる前の売ってしまう
  • わざわざ時間を割いてもらったのに断ってしまってはなんだか悪い

なんて考えるシャイな方もいて顔も見ずに査定が進められるネット査定なら安心と思っている方も多くいるのですが、実は大きな落とし穴も待っているのです。

ネット査定にはどんなところがあるのか

今現在手広くネット査定を行っているうち、いわゆる「一括査定」と呼ばれる数社を一回のデータ入力でその査定額を比べることができる、

カービュー・・・ヤフーの子会社で2000年から運営されている業界最古参
楽天オート・・・(株)楽天が運営2008年開設業界では新参者
簡単車査定ガイド・・・スマートフォン向けゲームやアプリの開発をしている(株)エイチームが2007年からサービス提供開始
ズバット車買取・・・2003年から(株)ウェブクルーが運営していたが外資系コンサルタント会社の傘下になった

などと、カーセンサーやGooなど中古車情報雑誌発行している企業が中古車販売情報の公開とともにサイト上の「1サービス」として行っているもの。

一方、ガリバーやラビットなど全国展開する車買取チェーンがそれぞれ公式サイト上で提供しているものがあり、それぞれネット査定を展開しているの目的が全く違います。

一括査定サイトの特徴と注意点

まず、最高10社を一括査定できるので比較対象がしやすいことなどを売りにしているネット査定サイトの目的を知っておくべきです。

ここは、車を買い取ることではなく車買取業者から成約台数に応じてバックマージンを受け取ったり、前もってその成約実績を武器に宣伝費として収入を得ることが企業目的です。

ですので、それらのサイト上は入力された顧客情報と車両情報を各買取業者に丸投げしあとは全く関与していません。

そして、サイト上で情報を入力してもそのサイト運営者自身には車の査定をする能力は備わっていません。

当然です、上記で運営会社を紹介しましたがそのほとんどが直接的には中古車業界に関係のない「畑違い」の会社ばかり。

つまるところ、カーセンサーネットやGooネットも含めた一括査定サイトはあくまで情報を振られた「買取業者」が流れてきた情報に沿って「仮査定」し、それぞれ目安金額をアピールする場でしかないのです。

日常生活でわかりやすい例を挙げるなら、農家さんや漁師が持ち寄った野菜や魚をセリに出し高い値段を付けた仲買人や八百屋、魚屋に売り渡す「場内卸売市場」みたいなもの。

そしてその結果出された査定額は、利用者に選んでもらうための宣伝価格であることが多く、いざ「ここが高い!」と目星をつけ出張査定や訪問査定をしても何かと理由をつけられて、結局はサイトで提示された額より低い査定が出るなんてことも少なくありません。

また、仮にサイトで提示された額と同等の評価が得られた場合でも、よく口コミなどでいわれているトラブルの1つに、猛烈な電話・メール構成で嫌気がさしたというものがあるのでこれにも注意が必要。

一括査定サイトでは否応なく個人情報が数社に流れてしまうので、このあとやってくるのは有名どころだけでなく、「どこやねん!」とツッコミを入れたくなるような名も知らぬ買取店などからの電話やメールの嵐です。

さらに、そのセールス攻勢は売却をした後でも1つ1つ電話やメールで「売りました」と返事をしない限り延々と続きますので結構厄介。

仮に売ったといっても「では次のお車はお決まりですか?当店にはお買い得車が…」と今度は販売セールスが展開されるので、嫌気がさしてもう利用したくないという声が多数上がってくるのもうなづけます。

買取専門業者のネット査定なら大丈夫?

ガリバーやラビットなど大手中古車買取企業は「数十秒で愛車の買取値段がわかる」といってネット査定を公式サイトで行っています。

これらなら電話がかかってきても各企業の最寄店舗買取担当者1人、せいぜい最初に対応する全国の中央情報部所のテレアポインター程度で済みます。

さらに、彼らは中古車買取のプロ集団なのでしっかり細かいデータを正直に打ち込んでいればかなり正確な査定目安見積もりが得られます。

ただし、売却先を決めるまでの電話やメール攻勢は一括サイトのそれと同じようにしつこく何度もやってきます。

しかもガリバーやラビットなど、大規模にネット査定サービスを提供している業者は、そのセールス能力が高いため、他社との比較のために利用しただけだったのにうまく言いくるめられて他社と比較する前に売却を決めてしまうこともかなりあるので注意しましょう。

どちらにせよ見てもいないのに正確な金額が出る訳がありません!

ここでは結論から言いますが、はっきり言ってネット査定の金額をうのみにして売却先を決めるのはやめておいた方が無難です。

確かに入力されたデータが正確であると仮定すればその車種が今どれほどの金額でオークション会場で落札されているか、自社ネットワークでいくらで販売されているのかすぐに判明します。

また、消耗品の程度は走行距離や年式などのデータでプロならおおむね予想することができます。

しかし、中古車はそれぞれ同じ車種同じ条件であってもちょっとした違いで大きくその価格が変わります。

細かい傷やへこみなど目視しないとその程度がわからないはもちろん、車検項目である足回りや電気系統など直接チェックしなければならないところは満載。

そしてそのどれもがマイナス査定要素なので、ネット査定で出される査定額は「完全な目安金額」と考え、これ以上の額が実際に出る可能性はまずないと思っておきましょう。

ヘビースモーカーさんやペット愛好家には申し訳ありませんが・・・

ネット査定で今、最もサイトでの査定と実際の査定に差をもたらしていることがあるので今後の対策に役立ててほしいと思います。

それが、最もネットの情報だけで判断しにくく意外に大きな査定のマイナスポイントになる車内の「臭い」です。

実は今、喫煙者の数が減ったことやペットを飼っている方が増えてきたなども影響して、中古車の査定士が何より先に確認したがるのが車内に残る臭いなのです。

なぜ、そんなにチェックするかそれは臭いを敬遠するユーザーが多いことももちろんですが、たばこやペットその他カビなどで発生するひどい臭いを完全になくすことはプロの手をもってしても非常に困難だからです。

たとえデータだけではわかりようのない傷やへこみがあったとしても、板金塗装でほぼ素人には見極められないまでに修復可能なので問題ありませんし、消耗品などの不具合が発見されたとしても整備と交換で商品化は可能です。

しかし、臭いが取れない車両は素人にもすぐそのことがばれてしまうので売り物にならず直接確認してリカバリー可能か判断しない事には正確な査定をすることは不可能です。

よって、臭いが付いている車両のネット査定額と実車査定額に差が生まれてくるわけでこれはネット査定に限らずすべての買取査定に関わってきますが、

  • できるだけたばこは車外で吸う
  • ペットを良く乗せる方はまめに換気と車内の清掃をする
  • 消臭剤などを有効活用する
  • エアコンフィルターを適時交換する

などの対策をしていれば買取時のマイナス査定の幅を比較的少なくすることができるでしょう。

まとめ

すべてのネット査定に言えることですが、デメリットでもある電話攻勢が激しければ激しいほどその車は価値があり多くの業者が欲しいと考えている車だということもできます。

直接ネット査定の価格が愛車の査定額そのものと考えるのはやめてほしいところですが、自分の愛車の市場価値を知り売却先の手掛かりを探る方法として利用価値は十分にあると考えます。

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