車の買取査定に関わらず今や1億総ネット社会、インターネットでできないことはないのでは?と思うほど便利で手軽にいろいろなことが自宅でできるようになりました。

ただ、そこにはネットだからこそ起こるトラブルやデメリットも多くあり、大きなお金が動く車の買取ではそれがより顕著に深刻になることもあります。

実際の買取査定額とのギャップが出てもおとなしくしていましょう

ネットの一括査定は一回のデータ入力で数社の査定予想額を確認できるのでいちいち個別に依頼せず自宅で簡単に天秤をかけることができるので大変便利です。

ただし、あくまでそれは目安でしかなくこれを信じ切って売却先を決定すると本当の愛車の価値より低い査定額で契約してしまう恐れがあります

各業者は何とか自社での買取を誘致するために目先では高い査定予想額を提示して、実際は具体的な金額を明言することはなく、それで引き寄せた客を自店舗や出張査定でマイナスポイントをあれこれと追加して予想査定額を大きく下回る実査定を提示してくることがほとんどです。

予想査定額と実査定額の大きな隔たりは、各買取業者が悪意でやっていることではなく、当然の商業行動であることを理解しておかなければいらないトラブルの元となってしまいます。

というのもそもそも中古車の買取査定はプラスをしていくものではなく、マイナスをしていくことで成り立っているのです。

どんな車も最高の査定が受けられるのは何をおいても新車の状態、そしてこれはたとえ1mmたりと走っていなくても時間が経過するだけでどんどん下がっていきます。

中古車は実際には数万km走っている車体がほとんどですから、

  • タイヤやワイパーブレーキパットなどの消耗品
  • エンジンや足回りの劣化
  • 室内の汚れやにおい
  • 外見の傷やへこみ

等々おおよそ目視しないと正確な状態が把握できない不確定な「マイナス要素」がネット査定ではてんこ盛り、業者の立場に立っていうならネットでの買取査定見積もりは下がって当たり前なのです。

中途半端に車に詳しい人に多いのですが「なんでこんなにネット査定額とこんなに違うのか」と食ってかかってあれはプラス要素だ、これはそんなにマイナスになるわけがないなどと理屈を並べる方がいます。

そんな時は意地でも査定額を上げてやるものかという心理が人間ですから業者側にも働いてきて、査定に対する目がより厳しくなってしまうこともあり、かくいう筆者もそんな単純な人間の一人でその標的になったお客様も申し訳ありませんが確かにいます。

それはさておき、中古車の車両本体の査定においてはマイナスポイントをあれこれと探し出すことは簡単ですが、どう好意的に査定してもネットでの情報でたたき出した査定額以上のプラスポイントを加算することはまず無理。

もしプラス要素が見出せるほどの美車両なら、そもそもネット査定の金額からそれほど大きなギャップが出る訳がありません。

中古車の査定は、査定する人間の解釈によって大きく変化しますので余計なことは言わず、ネットでの提示からは下がって当たり前、刺激して新たなマイナスポイントを足されないよう息をひそめて待っていた方がはっきり言って無難です。

競合他社との足の引っ張り合いを利用する

一括査定で一番高い予想金額を出してきたA社に実車を見てもらったとします。

そしてその時、実際に出た査定額がネットのものより低くそれがB社の予想金額を下回っていたらあなたならどうしますか?

大体の方が「それならB社の方が高いからそっちに見てもらう」という一言を駆け引き的に発するはずですが、そんなことはA社の担当者は誰よりも承知の上です。

その客が利用した一括査定サイトに参加しているライバル店とその買取傾向、実際に査定してくるであろう金額のあたりや今現在のそれらの経営状況などなど、売り手の素人に走るべくもない数々の情報を総合したうえで実査定額を打ってきます。

このときA社の担当者が使う最も多い返し文句は、2パターン。

「どうぞそちらにもいかれてください、うちより高い査定額は期待できないと思いますから・・」

「ちょっと待ってください、もう少し何とかならないか上司に伺いかけてみるので・・」

の2つです。そしてこの2つにはその業者と他社との力関係や、水面下での小競り合いが隠されているのです。

どうぞ他社への場合

正直な話、他店の査定予想額は大体把握しているので実査定でそれを下回る数字を出すということは、価格競争をしてまで買取するほどの価値を「A社では」その車両に見出していないということで、この言葉が出たときはまずこれ以降の価格交渉は不可能です。

このセリフをよく言うのは大手の買取専門店で名前も売れているところが多く、そこまで積極的にその車を買わなくてもお客さんは星の数。

若干上から目線で自信満々な態度から「確かにここでも査定予想額からこれだけマイナスされているのだからあっちも一緒か・・・」と変に納得してしまい根負けしてそこで売却、なんてことになってしまうこともあります。

しかし、その評価はA社にのみ通用することでひょっとしたらB社は全く違い理由でその車を必要としていることが良くあるので、このセリフを聞いたらすぐに無駄な交渉をやめ買取査定見積もりをしっかりもらった後B社に赴き実査定を確認するようにしましょう。

上司に・・の場合

一方、何かしら理由をつけて席を離れ数分後さも苦労したかのように戻ってきて、価格の上乗せをしてきたときは査定額上昇のチャンスです。

もともとB社以上の査定額を出してでも手に入れたい車両なのに、駆け引きで低い査定額を出してきた可能性がありこれは中小規模の買取店が良く使う手法です。

中小買取店舗はもともと買取台数も少ない中「少数精鋭」、1台で多くの利益を生む車両をできる限り安い価格で手に入れる必要があるため、とりあえず他社より高い予想金額を出し客寄せをして網にかかった客に安い査定額を出して何とか手に入れようとしますが、それがうまくいかなかったときにこの言葉を発することが多々あります。

そしてそのほとんどが上司などに相談に行っているわけではなく、すでに頭の中に入っているB社の実査定額と相談しているだけなのです。

要するにここで駆け引きのために出した安い査定額のままB社に行かれてしまうと、当然ネット査定予想額からは下がりはしますがB社の実査定を下回って、そちらに車両を取られてしまう可能性が非常に高いからです。

そして、本当のその車が欲しい場合はB社の実査定金額程度までは上乗せしてくる可能性が高く、素人では知る術のないその地域の買取相場ぎりぎりまで査定額を引き上げることができるのです。

装備品やリサイクル券が査定額に組み込まれていない

これは利用法というよりトラブル防止のためのぜひ知っていてほしいことなのですが、ネット査定と実査定の差がそれ程なく、他社の予想額よりも高かったからといって簡単に売却を決めてしまうと損をしてしまうことがあります

その実査定の中にリサイクル料や追加装備、特にアルミホイールやカーナビなどの価値から月割りで残っていて返還されるはずの自賠責保険料や自動車税などが含まれていることがあり、査定予想では低かった他社はそれらを除いた金額で実査定をしてくれ合計金額では逆転をするケースも少なくありません。

これらの差額は、大きな車種になればなるほど大きくなるので査定を受ける際にしっかり確認し、他社とトータル金額で比較して高い方に売り損をしないようにしましょう。

まとめ

一括査定サイトを利用するときはその査定額は目安で下がることが基本、実査定後のそれぞれの業者の態度によって駆け引きや交渉をする必要があります。

すべてがここで書いたとおりのように起こるわけではありませんが、業界関係者に知り合いが多くいてそのエピソードを数多く聞き、自身も多くの車を買取や販売をしてきた経験から、傾向と対策を紹介しましたのでネットでの一括査定を利用するときの参考としていただけると幸いです。

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