イイ車屋さんを選ぼう!いい査定を受けたいならば妥協は無しで!

愛車を手放すとき安心でトラブルなく、しかも1円でも高い査定を出してくれる店舗を見つけたいところで、それを間違えるとほぼ間違いなく車査定は後悔を伴うものとなります。

大手で全国にチェーン展開している買取店から、地元の中古車店まで売却先は様々ですが、後悔しない車査定をするにはイイ車屋さん選びが不可欠で、車査定の成功の重要なカギを握っているといっても過言ではありません。

「そんな手間をかける時間はない!」といわれそうですが、車査定を成功に導くお店選びで手間を惜しんじゃダメです。

買取店のスタイルをまずチェックしよう!

買取査定中古車の買取をしている店舗はすごく大きく分けると、買取った車を自店舗で直販するタイプと、オークションに出品して利ザヤで儲けるタイプの2パターン。

後者ははっきり言って、オークション会場の落札相場が忠実に査定額に反映され、その規模や経営状態などによってその買取査定が決まるので、査定額の違いを店舗によって判断するのは難しい。
この場合、店というより担当するセールスマンの質の方が重要視されるので、次回予定している「人選び」のところで詳しく解説します。

一方前者は、店の規模などだけではないお店選びのポイントが存在するので、以下ではそこに着目してまいります。

車査定先店舗の選択ポイント

物を買うとき、あなたは何を基準にします?

いきなり売却でなく、購入の話で「?」がたくさんの方もいるかもしれませんが、いい車を売っている店舗はいい買取査定を出してくる可能性が高いので、ここも実は見逃せないポイントです。

というのも、基本的に車屋さんは一部買取だけを専門としている企業を除けば、古本チェーンの「ブックオフ」と同じように買取=仕入れであり、良い中古車が並んでいる店舗は良い仕入れができているという裏返しでもあります。

そして、いい中古車が並んでいるということは、それだけその売れ行きも好調である場合が多く、そうなると経営状態も上向き、併せて査定金額もアップする要素が増えてきます。

つまり、「このお店で車を買いたい」と思わせる要素がある車屋さんは、その査定も適切で安心感のあるものと判断できるという訳。

さて問題はその選考基準、これを明らかにする最もいい方法は手間はかかりますが、ダミーで車屋さんに「購入者」のふりをして訪問をすることです。

もし次の車をまだ決めてなくて、今の車の売却先と同時にそれを探しているときは一石二鳥、いい車探しにもなるので是非トライしてみてください。

汚いスーパーで食品買いたくないですよね?

お店まずは、中古車情報サイトなどを使って次期車両を検索、ヒットしたらその車がある店舗に電話連絡を。

この時、電話対応が横柄だったりアポイントをスムーズに決められない店は失格、こんなところで車を売っちゃトラブルの素、査定額もあまり期待できないことがほとんどです。

無事アポイントを設定出来たら、売ろうと考えている車に乗って助手席に中古車雑誌をポイ、と置いていざ出陣です。

出来たらアポを取った時間余地前に到着するようにして、実際の店舗についたらまず陳列車と店の衛生状態をチェックしましょう。

これらが汚い状態のお店から、車買いたいと思わないはずなのでこれも失格、キレイな状態を保っていたら、第1段階突破です。

販売ブースの大きさと査定額

次に、どれほどの規模でどんな中古車を販売しているのか、その規模を自分の目でチェックしましょう。

車屋さんと一言で言っても、数十台を常に並べる広大な販売ブースを持っているところと、数台こじんまりと販売している店舗までたくさんありますが、この販売ブースの充実度と買取査定額はどう関係するのでしょうか。

同じ車種でも広い販売ブースがある店の方が、高額で買取査定をしてくれそうなものですが、はっきり言うと全く関係ありません。

「え!」と思うかもしれませんが、小さな車屋さんの買取査定額が大型店舗に劣る理由はどこにもなく、それよりも重要なのは「どういった車」が売られているかです。

例えば、陳列車の数が少なくてもそのすべてが安価な車ばかりなら、そのお店は「過走行で古い年式」の車体を好んで高価買取する可能性があります。

また、高級セダンや外車が多い専門的な品ぞろえのお店ならそれらを、ワンボックスばかりならファミリーカーに重点を置いて仕入れをしているので、わざわざ訪れる時間が無いという方は、それだけでもサイトなどでチェックしておくといいでしょう。

一方、大型販売ブースのある車屋さんは、いい意味でも悪い意味でもその品揃えがいいので、仕入れに力を入れている商品の見極めが大変、どんな車を得意としているのかがわかりづらい。

こういったお店は、古い車や不人気者にはあまり高い査定をつけない傾向にありますが、客寄せになりうる車種はその豊富な資金力を活かして、必ずと言っていいほど小規模店舗を上回る査定してきます。

プリウスやタント、N-BOXなどといった今流行りの車種にお乗りの方は、「品揃えの良さ」も店選びの大きなポイントになります。

肩書のチェック

販売ブースの大きさが、必ずしも査定に直結しないもう1つの理由が、そのお店の持っている肩書の差が挙げられます。

実際に訪問するとそれがよくわかるのですが、各車屋さんの看板には「認定工場or指定工場、板金・塗装工場完備」などといった、肩書が記されています。

特に、自社で車検をすべて完了できる指定工場と、完備していない場合には外注するしか手がない板金・塗装工場を持っている場合は、売却時の査定額に大きく影響をしてきます。

買取った車を整備車検、板金塗装する商品化の経費が大きく削減できるからで、たとえ販売ブースがそれほど大きくなくとも、自社でそれらの肩書を持っている店舗は高い買取額を出してくることも多くなります。

こちらも、その店のサイトなどがあればそこで確認することも可能ですが、中小規模の中古車店では公式なサイトを用意していないことも多い。

実際に訪れれば、その規模や従業員の数種類なども同時にチェックでき、いいお店かどうかの判断基準が増えるのでおすすめです。

一括査定サイトだけで店選びのリスク

だって時間ないもの…

車の査定先を探すとき、一括査定サイトを利用する方も最近増えているはずです。

筆者が現役で車業界にいたころは、上記で話した実際の店舗訪問で売却先を決めることがほとんどでしたし、その暇がない方はお抱えの中古車屋さんに一任なんてことも多くありました。

確かに、一括査定サイトはわずかな時間情報を入力するだけで、自宅にいたまま数社から査定受付の連絡が来て便利ですが、実際の査定額は店舗訪問するか、主張買取査定でしか得ることができません。

そして、そこに参加しているのは全国展開しているチェーン店か大型販売ブースを盛った車屋さんばかりで、街の中小規模の車屋さんは参加すらしていないことがほとんど。

上記で説明したとおり、車の査定額は店の規模だけで決定するものではなく、一括査定サイトだけを頼りに売却店を決めると、そういった中小規模のお店を最初から除外することになり、もしかしたら高く買取査定してくれたかもしれないお店を、見逃してしまう結果になることもあります。

中古車販売サイトを併用する

一括査定サイトだけでは見逃しかねないお店のチェックは、カーセンサーなどといった、販売している中古車の在庫を検索できるサイトを併用すれば可能です。

中小規模の車屋さんで、「買取店」としては一括サイトに加盟していなくても「販売店」としては自社の商品を掲載していることがほとんどで、これを見ればどんな車をどれぐらいの数どんな価格帯で売っているかが、ある程度ですがわかります。

そうすれば、今回紹介した実際にダミーで車屋を訪問するという店選びをする時間が無いという方でも、自宅近くにある車屋さんを漏らさず、売却先の候補としてチェックすることができます。

まとめ

最後に紹介した、中古車販売サイトの併用による査定店舗選び方法ですが、やり方はいたって簡単。

一括査定サイトでの査定依頼と同時に、自分の車と似かよった条件の中古車を販売情報サイトで検索。

ヒットした車体が、一括査定サイトに参加していない店舗ではどれぐらいの価格で販売されているかを調べて、最も高い販売額をつけていた店名と金額をメモにしておきましょう。

「中古品買取・販売業のセオリー」ですが、販売価格が高いところはその買取価格も高い傾向があり、そのメモは「もしかしたらここなら高く買ってくれるかも」、という目印になりえます。

また、一括査定サイトに参加してきた買取店の査定見積もりが正当なものなのかの基準にもそれは役立つので、是非やってみてください。