創業は1933年、2017年4月1日付でその再建に大きく貢献したカルロス・ゴーン氏のCEO退任が発表された、日産自動車のワンボックス・ミニバンにもたくさん人気車種があり、それぞれその査定傾向が変わってきます。

主な日産ワンボックス・ミニバン車の特徴とその査定

トヨタと人気を分け合っている車種であり、排気量なども似たような感じでした

セレナ・・商用車のイメージを払拭した日産ワンボックスの傑作

日産のワンボックス・ミニバンといえば「バネットコーチ」や「カーゴ」のような商用車種のイメージが筆者には強く残っています。

事実1991年に初登場した当初、このセレナはまだ「バネットセレナ・カーゴ」という名前の商用仕様の方の需要が多く、長く家庭用としての認識は薄いままでした。

しかし1994年のマイナーチェンジでオーディオを2DINに、それに合わせてインパネのデザインを一新してエアコンなどの使い勝手を良くするなど商用のイメージを払しょく、合わせて名前からカーゴやバネットを払しょく、正式にセレナという名前で販売され始めました。

1999年、2005年のフルモデルチェンジを経つつセレナは、2007年にはワンボックス・ミニバン部門での新車売り上げトップの座に輝くと、その後2011年に登場した4代目もしっかりとユーザーのハートをつかみ7年連続でその地位を維持するなど、もはやファミリー層にとっては欠かせない家庭用ワンボックスの地位を確固たるものにしています。

セレナしかし、2014年にトヨタの「BOXY」にその座を奪われましたが最新のHVシステムを搭載した現行5代目の売れ行きも上々、王座を取り戻す日も近いのではないかといわれています。

中古車として人気なのは、2010年に発売開始された4代目モデルで先代より約30cm広くなった車長と、5ナンバーとしては最大級のフロントガラスの大きさで、ファミリーカーに求められる車内空間の広さに加えて視野の広さや開放感が演出されています。

さらに、室温を感知しストップ時はエアコンが必要に応じて勝手に切れ送風になるECOモーター式のアイドリングストップや、熱効率が良く先代よりさらに低燃費になったMR20DDエンジンなど環境と「お財布」にも優しい人気ワンボックスとなっています。

セレナの査定のポイントは、ファミリー層に支持の厚い車種だけの車内空間がきれいに保たれていることやそのグレード。

特に高評価なのが、触るだけで自動開閉するオートワンタッチスライドドアが両側に、駐車ガイド付きアラウンドビューモニターなどが全車に標準装備されている、「ハイウェイスター」です。

非常に新車人気が高かったため、当時の新車価格が250万円程度だったのに対し2012年式、2017年現在5年落ちとなる車体でも、走行距離が3万km以下のものなら170万円辺りで取引。

人気のパールやブラックカラー中には200万円近くする中古車まであるほど、非常に値崩れ幅が小さいのが特徴、それはこのハイウェイスターだけでなく、すべてのグレードに当てはまります。

ただ、とにかく室内が激しく汚れシートなどが傷んでれていたり、タバコ臭が残る車体は大幅な査定額のカットがされる車種なので、たばこを汚水になるユーザーさんはできれば車外で吸うようにするなど対処をすると査定時に有利です。

エルグランド・・「偉大な」という意味を持つ高級ワンボックス

エルグランド長く商用バンとしてその地位を固めていた同社の「ホーミー・キャラバン」の派生車で、1997年の登場当時はその名前に日産モーター系で販売されるものにはキャラバン、プリンス系にはホーミーという冠名がついていましたが1999年初のマイナーチェンジに伴いその冠が取れ、正式にエルグラントとして販売されるようになりました。

その高級感あふれるインテリアと外観から、販売当初ガソリンスタンドでバイトしていた筆者は、このエルグラントに乗っているのがやたら会社社長や役員、個人経営者が多かった覚えています。

が、その反面救急車やキャンピングカーのベースとして、さらに空港などでよく利用されるジャンボタクシーなどといった、多くの人員を運ぶための商用利用も多かった車種です。

このように、ホーミーやキャラバン冠通りどうしても商用のイメージも抜けず初代にはそれに対応したディーゼル仕様も用意されていましたが、2代目からはそれも廃止。

全車がV型6気筒3,5Lエンジンになりマニュアルモード搭載のインパネ式5速ATや両側スライドドアを搭載よりその重厚感を増したデザインで、高級ワゴンの地位を確固たるものにしました。

現在中古車としてよく見かけるのは2010年に登場した3代目、時代のニーズに合わせて若干車体はコンパクトにエンジンも2,5Lと3,5Lの2本立て、ミッションに燃費効率のいいCVTが採用されましたが、3,5Lモデルの馬力はCVTとしては初の280馬力オーバーとその安定して、伸びのある走行性はしっかりと維持されています。

また、世界初となる中折れキャプテンシート(1人掛けのシートのこと、7人乗りの2列目に装備)を装備するほか、11インチの大きさを誇るリアモニターやワンタッチスライドドアも完備。

特に最高クラスグレードの「ハイウェイスタープレミアム」は、3列目シートが「グイーン」と電動で格納されますが、筆者も初めて見たときはトランスフォーマーか何かかと思うほどびっくりしました。

高級車という枠組みであるこのエルグランドは、そのカラーリングや外観の美しさが大きくその査定を左右します。

少々走行距離があったりオイル管理などが悪くても(経験上オイル管理の極端に悪いエルグランドはあまり見たことありませんが…)パールやブラックで塗装状態も良く、小キズやへこみなどがない、ちょっと言葉は悪いですがハッタリの利くきれいな車体ならば、他のワンボックス車種より高めの査定が得られることも多い車種です。

N350キャラバン・・これで現場に向かいう方も多いはず

キャラバン海外ではアーバンという車名で呼ばれその支持も厚い現場へ大人数と作業道具などを同時に運べる「商用」に使われる事が多い車種で、同社のホーミーとは姉妹車種の関係にあります。

運転席の下にエンジンがあり広い車内空間を確保できるキャブオーバータイプのバンとして1973年初登場し、その初代は海外で「乗り合いバス」などとして、30年以上たった現在でも元気に現役で走っている姿を、テレビのロケ番組などで見かけます。

対抗するトヨタのハイエースに比べ、やや車長が長いのが特徴でこれはここで紹介する2012年に販売開始された現行モデルまで綿々と引き継がれています。

11年ぶりのモデルチェンジとなった当代キャラバンに対して、日産のCOO志賀俊之氏は「このクラスのシェア4割」を目指す旨、デザイナーはじめ全開発陣に指示。

ディーゼルには、より環境に配慮したクリーディーゼルの改良版を採用、大人数や重い荷物を載せても楽に加速ができる低回転でもパワートルクを得られるターボチャージャーを装備するなど並々ならぬ決意と、日産ブランドの威信をかけて販売されましたが、ハイエースの壁は想像以上に高かった。

実際の新車売り上げはハイエースの3割強と、なかなか肉薄するまでには至っていないのが現実で、中古車査定においては若干同年式同程度のハイエースより若干安めです。

ただ、他の車種と異なりその用途のために外装や内装が痛んでいることも多く、それがマイナス要素になりそうなものですが、中古の需要も同じく商用となることが多いためそれほど大きな影響は出ません。

また、初代からずっと海外での評価が高いこの車種については、年式が古い先代までや走行距離が伸びているものでも海外での需要が強いため、最近オークション会場で増えてきている海外中古車ブローカーがこぞって競り落とす人気車種。

そのため、過走行・低年式のキャラバンに関しては輸出の強い「バリューアップ」や「輸出買取.com」を利用するのも良い方法となります。

まとめ

ワンボックス車自体の新車販売台数は若干低迷傾向にありますが、依然として中古車での需要は全車種通じてなかなかのものです。

特に国内では軽自動車やコンパクトが主力ですが、海外の道路事情などに適応しているワンボックスはその需要が伸びてきているのが全体を通しての特徴、海外でのネームバリューのある日産のワンボックスやミニバンは、今後もその価値が上がっていく可能性を秘めていると考えます。

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