利便性重視のハイトールワゴンやミニバンなどは買い物や通勤などは、足の代わりとなる普段使い用に重宝されています。

というよりどちらかというと、子育てなどがひと段落した方のセカンドカーや軽快なその走りや開放感を楽しむ方に人気なのが、コペンやロードスターなどといった軽のスポーツタイプです。

実は筆者の若かりし頃全盛を誇っていた軽スポーツ、今は時代にそぐわない気もしますがどっこいちゃんと生き残っているよう。

現行車でもいくつかの車種が人気を博していますが、古い車種も含めそれらの査定はどんな傾向があるのでしょう。

かれこれ25年近く前のことになります

本当にすごかったんですって、バブルって…1980年代中盤、時代は空前のバブル景気に沸いていましたが、自動車業界もその波は訪れ、20代、30代でもベンツやBMWなどの高級車を乗り回すなど、多くの方が青春を謳歌していました。

そのバブルがはじけた、90年代に青春時代を迎えた今の40代半ば前後の方は、そういった高級車志向ではなく、走りを追求したスポーツカーへと興味が移行。

日本車最高峰の性能を誇るNSX、スカイラインGT-RやRX-7、スープラやフェアレディZなどキラ星のごとく登場した車たちにあこがれを抱き、「いつか乗りたい」と考える方も大勢いました。

でも高いから、そこに現れた高性能軽スポーツたち

しかし世の中は大不況、やっと決まった就職先のお給料でそれら本格派のスポーツカーを購入するのも難しく、中古で探しても安いものはかなり手を加えられしかも過酷な条件で走ってきたものしかなく、外装やエンジンの程度がすこぶる悪い。

状態の良いものはやはり高値で、こちらも手が届かない存在でした。

しかしそれを見越してのことなのか、各自動車メーカーがこぞって手ごろな価格で購入できる軽のスポーツタイプを続々と販売していたのがこの時代です。

懐かしい!名車ぞろいだった90年代

90年台の名車と言ってもその伝統は現代にも引き継がれ新型が活躍している車種です

ダイハツ ミラ TR-XXアヴァンツァートR・・・通称「ミラタン」!懐かしすぎる

ダイハツミラ1991年に登場した3代目ミラのスポーツバージョン、まさにこの時代の代表する軽スポーツターボ車種の最高ランクがこの車。

今は珍しくなってしまいましたが、なんとこのアバンザードは全車4速ミッション設定です。

「ミラタン」は当時スズキと対抗するためのダイハツの看板の1つで、これを含むミラ全タイプは総合でこの年、軽自動車としては日本最多販売台数を通年で記録しています。

このアバンツァートRを含むミラタンを、筆者の青春時代はあちらこちらで姿を見かけた物ですが、さすがに今はほとんど見なくなりました。

ラリー仕様で4駆のアバンツァートR4も同時に販売され、どちらも続く4代目までその名前が継承されましたが、1998年の4代目販売終了に合わせて消滅しました。

最終型でも20年選手、もちろんそれほど高い査定は期待できませんが、たまに中古で状態がいいものが出ると、昔を懐かしむ方なのかどうかはわかりませんが、あっという間の「SOLDOUT」になる車種です。

スズキ アルトワークスターボie・・・ダッシュボードにチンチラシート引いてたなあ

アルトワークスこの車の黒って、いったい何人の友達や知人が乗っていただろう、思い出すだけでも切りがないほど多くの方が当時乗っていたイメージがあります。

初代アルトワークスが登場したのは1987年ですが、その当時はまだ軽自動車が550㏄、660㏄になってから登場したこちらの誕生は、前述のアバンツァートが登場する1年前。

もともとあったターボ仕様のワークスRS/XをベースにそれをSOHCインタークーラー式ターボに置き換えたこちらがさっそうと現れ、たちまち当時の若者のハートを鷲掴みにしました。
 
当時このインタークーラーが、ターボの空気圧縮で上がった熱を冷やし、エンジンの燃費効率やトルク出力を向上させるものとはっきりわかって、機能的にこの車を選んでいたかははなはだ疑問。

ですが、エンジンを吹かすたびに聞こえるターボの吸気音と、丸いヘッドライトが印象的な案外女の子にもオーナーが多かった車種です。

「アルトワークス」の名前は3代目のこちらから4,5代目まで引き継がれましたが2000年に消滅しました。

しかし、長年軽のスポーツを支えたワークスのネームバリューは絶大で、古くからのファンがセカンドカーとして狙っていることも多い。

そのため、中古車市場では状態が良い3代目ieと、DOHCターボに変更された4代目「RS/Z」に関しては、案外高い価格で取引されることもあります。

現役で活躍する軽スポーツ車種の査定

思い出話が長くなりましたが、ここらは今実際に多く走っている車種から人気のある軽スポーツを紹介し、その査定傾向を見てみましょう。

ダイハツ コペン・・・始めてその格納シーンを見たときは衝撃でした

コペン現行は2代目、初登場は2002年の軽では世界初となる、電動式開閉ルーフを持つオープンカー「Copen」。

名前の由来は実にストレート、「K(軽)OPEN(オープン)」で海外進出も狙っていたため軽自動車というカテゴリーがない海外向けに、「K」をコンパクトを意味する「C」に変えたとのことです。

2014年6月に販売開始された現行はまだ1回目の車検にも達していないのでその出物は少なく、一般に出回っているのは初代コペン。

低回転域のトルクや高回転でのパワーをシングルターボより得やすい、「ツインスクロールターボ」を搭載し、ATと4速ミッションを同価格で選択できる、当時では珍しい軽自動車車種でした。

この初代は通常モデルの電格式の他に、着脱式の樹脂ルーフを装備したディタッチャブルトップモデルや、本革性のスポーツシートや「MOMO」製のハンドルホイールを特装したレザーパッケージ。

さらにアルカンターラのレカロシートやビルシュタインのショックアブソーバ、更にBBSのアルミホイールを追加装備した、アルティメットエディションなど約10年の販売期間の間に数々の特別仕様車を出していて、それぞれ査定での評価が大きく変わります。

また、ボディーカラーには「DC」という冠が付きますがこれはダブルクリアの意味でその通りクリアを2重に塗ることで、鮮やかな発色を長持ちさせることができるようになっています。

事実、中古車でもカラーリングが美しく維持されているものが多く、反対にこれがメンテの悪さなどでくすんでいると、査定で大幅に減点されることになります。

マツダ ロードスター・・・「世界で最も作られた2人乗り小型オープンカー」

ロードスター現行モデルは2015年登場、修復歴のあるものか新古車しか出物はないため今回紹介するのは、ベースグレードが新車で230万円程度で販売されていた2005年モデルです。

販売当初は、月間の販売目標わずか360台という実に弱気な発表がされましたが、その世界的ヒット作となった初代を踏襲した流線型のデザインなどスタイリッシュさが人気を呼び、マツダにカペラ以来実に20年ぶりとなる日本カーオブザイヤーをもたらす名車となりました。

前述したコペンもそうですが、昨今の軽スポーツはエンジン性能や、走行性云々というよりもそのかっこよさが大切な査定ポイントになるのが特徴。

このロードスターもエンジンの状態がどうこうよりは、外装に痛みがある場合に大幅なマイナス査定が発生します。

スズキ アルトワークス・・・ 大復活、ウフフです

アルトワークス実は筆者は妻に内緒でこちらの購入を模索していますが、うまくいくでしょうか。
今回最後に少しだけ紹介したいのが、前述で2000年に消滅したことをお伝えしたアルトワークス。

これが、2015年大復活を遂げ、ぼちぼち中古車市場にも登場する時期に差し掛かってきました。

2013年の東京モーターショーでスズキ会長、鈴木修氏が「軽にスポーツカーはいらない!」なんて発言をしたのに、まさかのガチガチスポーツのワークス復活。

当のスズキは公式にこのアルトワークスをスポーツと公言していませんが、専用に新しく設計された5速マニュアルと、車重の軽い軽ターボならではのパワーウエィトレシオの高さからくる強烈な加速性能、更にレカロシートが標準装備とくればどこからみてもスポーツカーです。

新車価格は150万円から、現在中古は120万円位から出物がありますが、もうしばらくしたら100万円を切る初回車検終了後の車両も出てくると思うのでしっかりと目を光らせているところです。

まとめ

三菱のミニカ「弾丸」やスバルの「トミーカイラ」、軽自動車で唯一サファリラリーに出場した「ヴィヴィオRX-R」など、たくさん旧車も紹介したいところですがスペースがいくらあっても足りないのでやめておきます。(ビートやカプチーノもスポーツになるのかなあ…)

中古車市場において、今回紹介した軽スポーツ車種は、全盛期ほどの勢いはさすがにありませんが、ワークスの復活でもわかる通り近年そのニーズが上がってきているので、その買取査定の相場も上がってきつつある分野です。

ただし、過走行で低年式の車種は厳しい評価しか期待できないので、旧車でも車検を通過できるレベルのものにお乗りで、買取店が査定を出してくれなかったようなときは、ヤフオクなどを利用して個人取引を模索するのも手かもしれません。

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