今全盛期を迎えている「タント」などの軽ハイトール車種と同じく人気があるのが「箱バン」と呼ばれることも多い、軽ワンボックス車。
業界でもひとくくりにされていることもあり、「ほとんど一緒じゃん!」とおっしゃる方も多いのでしょう。
ただ、この軽ワンボックス車はその歴史や主な用途がハイトールやミニバンとは違い、その査定の特徴も大きく異なってくるので、今回はそれについて分けて説明したいと思います。
目次
軽ワンボックス車の歴史
昔は主に業務用でした。実際問題この軽ワンボックス車種は、デザイン面などで悪く言うとシンプルなものが多く、維持費の安さから宅配便や軽運送、郵便配達から社用車などに使われることがほとんどでした。
そのため走行距離が長かったり、使われ方が雑で荷物の積み下ろしなどの際ダメージを車体に受けている中古車が多く、一般ユーザーからはあまり人気がなかったというのが正直なところです。
時代の流れでスタイリッシュなものも登場してきます
白やシルバーといった業務に差しさわりのないカラーリングが目立った系のワンボックス車種は、業務用以外ではそのシンプルさから年配の方から購入される車種の代表的なものでした。
ですが、近年の軽自動車の勢いに合わせて、その居住性とコスパに良さから幅広い年代のユーザーの中でも、じわじわ人気が上がっていきます。
すると各メーカーもそれに合わせてスタイリッシュなモデルや、個性豊かなカラーリングの車種を展開し始め業務用としてだけでなく、だけでなく人員と荷物を同時にたくさん運べるレジャーに便利な車種として定着。
今では釣り愛好家や登山が趣味の方、サーファーなどアウトドア派を中心に支持を集めるほか、街乗り用に購入する若手や主婦層も多くなってきました。
代表的な軽ワンボックスの特徴とその査定
さて、ここからはいくつか代表的な軽ワンボックス車を挙げ、その特徴や誕生秘話、さらに査定でよくみられる傾向について触れてみたいと思います。
ホンダ バモス・・若手ドライバーを惹きつけた代表的ワンボックス車
まずは、軽ワンボックスの将来を決めたともいうべき、この車種から紹介したいと思います。
「バモス」という車種の名前を聞いておそらくこれを読んでいただいているほとんどの読者様が真っ先に思いつくのは、ここで紹介していく1999年に販売開始され幾度かのマイナーチェンジをされながら、その人気の高さから18年近くのロングラン生産をされている2代目バモス。
実は初代バモスは1970年からたった3年間販売され、販売終了以降実に26年余りこのバモスという車は世の中から消えていました。
しかも、初代バモスはアメリカの西部を彷彿とさせるオープンタイプのピックアップ軽トラ、空冷エンジンでドアが一切なく転落防止用のバーがついているだけ。
その見た目は現在の2代目バモスとは似ても似つかないもので、その特徴的で個性のあるデザインは注目を集め、販売当時はウルトラマンタロウなどの特撮ものに登場することもしばしば、言えば「ジープ」のような形状で前からみるとパンダのような顔つきをしているユニークなデザインをしていました。
その販売期間の少なさから中古での出物は極端に少なく、自走する車体はそのコアなファンの間では非常に高い値段で取引されています。
さて、現行バモスはと言えば、1999年まで同社から販売されていた軽ワンボックス、ストリートの後継として開発されたもので、業務車色の強かったストリートにはなかった集中ドアロックや電格ミラー、ABSやエアバックなど安全装備などを標準装備。
さらに、2DINカーナビやRV仕様車など豊富なオプション設定もなされ、大いに一般ユーザーを意識したものとなりました。
マイナーチェンジのたびにこれまで形のワンボックスではあまりなかった「ブラック」などの新色や、エアロ仕様車。
ターボ搭載車などを追加し、2003年にはハイルーフ仕様の姉妹車種、「バモスホビオ」も登場、合わせて好調な売れ行きを記録しました。
個人的な意見ではありますが、他の軽ワンボックス車種よりこのバモスが若手に受け入れられた理由は、若干競合他社の軽ワンボックスより低めの車高がよりスタイリッシュに見えたことではないでしょうか。
この特徴は、同社が販売する普通車種のオデッセイやジェイドなどが、若い世代から人気が出ている特徴に似ている気がします。
今までの軽ワンボックスになかった、若手ユーザーを掘り起こしたホンダのヒット車種の1つで、N-BOXが登場するまでは長くホンダの軽自動車政略を支えてきた車種です。
ただ、いかんせんそのN-BOXの猛烈な人気に押され気味で、今は昔ほど査定が伸びない傾向にあります。
スズキ エブリイワゴン・・「エブリィ」ではありません、大文字です
4ナンバーの商用車は「エブリイ」、5ナンバーの乗用車は「エブリイワゴン」と呼び名が変わるこちらは1964年に初代が登場して以来7代53年(2017年現在)続く息の非常に長い車種で、これは軽自動車の中ではトップ5に入ります。
実は、
- マツダ スクラム
- 日産 NV100クリッパー
- 三菱 タウンボックス
といった他の軽ワンボックス車種は、このエブリイワゴンを元にしてエンブレムや外装にちょっとだけ手が加わったもので基本的なと特徴や査定の傾向を伝えるならこの車種を詳しく見ていけば事足ります。
現行は9年ぶりにフルモデルチェンジされた7代目ですが、中古車市場に現在多く出回っているのは6代目、バモスに比べると同社に対抗する銘柄が存在しないので、大きな値崩れをしないのがその査定の特徴。
OEM提供車種に比べても、やはりオリジナルのこちらの評価の方が若干高い傾向にあります。
全車種共通の査定傾向
軽ワンボックス車種はどれも広い車内空間が自慢で、それは軽のハイトールやミニバンを上回ることすらあります。
ただ、それを実現している、
- キャブオーバースタイル
- エンジンが運転席の下に位置しているためボンネットスペースが少なく、広い車内空間を取ることができる言ってみればトラックもその一つ。軽ワンボックスのそれは、ごく短いボンネットを持っていることから「セミキャブ」などと呼ばれている。
が意外な弱点、このキャブオーバータイプの車種は、ボンネットタイプのミニバンやハイトールに比べて、エンジンのチェックやメンテナンスが若干しにくい。
そのため日頃のお手入れが手つかずになり、それがマイナスポイントを作ってしまうときもあります。
そしてこの弱点は、軽ワンボックス車種すべてに共通する点で、これを防ぐにはマメなメンテナンスや点検の依頼をする必要が出てきます。
また、ボンネットが極端に短いことによって正面からの衝撃がもろに運転者を襲う可能性が高くなり、安全面からこれらを敬遠するユーザーもゼロではありません。
さらに、ホイールベースが長くなるため街乗りで求められる小回り性能が、若干他の軽自動車に比べて不利。
そのため、道路の入り組んだ街中で買い物などをすることが多い車庫入れなどが苦手だというユーザーや女性などからの評価は良くなく、これも査定額が軽ハイトールと比べ低くなってしまう原因です。
まとめ
軽トラックなどもそうなのですが、この軽ワンボックス車種は総じて通年によって査定額が下がっていくスピードが遅く、ある時点でその査定額が軽ハイトールなどを抜いてしまうことがあります。
そのため、走行が増えたり年式が古くなった車体でも、他の軽自動車に比べると案外高い査定評価額がつけられることもしばしば。
ですので、古めの軽ワンボックス車を買取査定をする場合は、「もう廃車だ」と簡単にあきらめず、たくさんの業者を回って最も高く買い取ってくれる業者を探しましょう。
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