ほとんどの買取異業者がまっとうな査定スタッフを育成・雇用していますが、まれに「悪徳」とまではいかないまでもちょっと問題のある行動や発言、査定をする査定士もゼロではありません。

査定士の見極め方~基礎編~

質の悪い査定士に引っかからないようにするための、基本からまずは触れていきましょう。

店のチェックポイント

キッズコーナーまずは、査定士の見極めの前に大事な店選びから始めましょう。

以前はなんだか小汚いところが多かった中古車買取店も、最近ではディーラーに引けを取らないほど店の内外をきれいに整頓し、女性や年配の方でも入りやすい雰囲気作りをしているところが多くなってきました。

しかし、いまだに雑然としてタバコの臭いなどもぷんぷんするような事務所の買取店もあり、このご時世そんな店舗管理しかできていないところの査定士はあまり信用しないほうがいいでしょう。

反対に店もきれいで清潔感があり、お子様を遊ばせておけるキッズスペースや査定を待っている間に読める女性に嫌悪感を与えない雑誌や絵本、喉を潤せるウォーターサーバーなんかを設置している店舗は高評価、こういった店にいる査定スタッフはある程度信用できます。

服装や言葉使い、物腰などをチェック

筆者自身も業界にいたのであまり大きなことは言えませんが、昔ながらの車屋さんっていうのはちゃらついた格好をしていたり、長髪でひげも伸び放題のまま接客をしたりすることがありました。

また、少数で営業をしている販売店や買取店ではメカニック兼査定スタッフの場合も多く、つなぎを着て作業をし、オイルなどで汚れたまま客の前に出ざるを得ないケースも。

ですが、これも時代の流れできちんとスーツを着込み物腰もさわやかで、好感の持てる査定専門のスタッフが、丁寧な接客をしてくれる店舗が増えてきました。

メカニックと買取スタッフとの分業制を敷ける買取店や中古車店は、その経営が安定していると判断でき1つプラスポイント。

「接客がいい=査定額が高い」という訳ではありませんが、やたらと横柄な態度で接してきたり、査定額の高低は別にしてもなぜその査定額になったのか、どんな点がマイナス材料になったのかなどを詳しく説明せず、うやむやで強引に商談を進めてくる査定スタッフとは早めに話を切り上げて、その店からはとっとと退散しましょう。

査定士の見極め方~応用編~「その方本当に査定士?」

ある程度、お店の雰囲気や接客態度などで査定士を見極めるのが基本ですが、そもそも皆さんが「査定士」と思っているスタッフは、ほとんどの場合正式な査定士ではありません。

そして、正式な査定士とそんな「なんちゃって査定士」の査定には大きな隔たりがあるため、ここからはその違いと選ぶポイントを紹介します。

相手はプロ!のはずですが…

正真正銘の査定士というのは、実は日本自動車査定協会という団体が実施している査定技能検定に合格し、その団体に査定士として登録をされている人のことを言います。

この査定士の資格受験をするには、

  • 普通免許の所持
  • 半年以上の自動車販売・整備などの実務経験
  • 協会が実施する所定時間の研修の修了

などが条件となり、自動車の構造原理から中古車の査定基準や状態に応じての加減ポイントなどの学科と、実際の査定実技などが試験として行われる国家資格ではない民間資格です。

査定士試験を持っていないと査定できない?

査定士ただし、多くの買取店や中古車店で査定をしているスタッフは、この登録査定士であるとは限りません。

査定士の資格を持っているものにしか査定をさせない業者もあるにはありますが、基本皆さんが出張査定や店舗に持ち込んで車を見てもらう査定スタッフは、この査定士資格を持っていない一般スタッフであることがほとんど。

まだ経験が浅く、協会が定めている査定基準の順守を徹底されていないスタッフが査定を行うこともザラで、まずこの協会に登録しているか否かをその査定士に確認するというのも、プロとして活動している査定士なのかどうかを見極める方法の1つです。

安心を重視するなら・・・

協会に登録している本物の査定士は、協会が定めている査定基準に沿って車体の見極めをしていくので、同じ状態の車体であれば店舗が変わってもその査定結果が横並びになる傾向があります。

この査定士資格を持っているスタッフにちゃんと査定をさせている業者に関しては、ある程度安定した査定額を出してくる「平均的」な買取業者であり、協会の意図である健全な中古車買取を視野に入れている安心な業者と判断することができます。

主に個人経営の小規模中古車店になりますが、そういった店舗には協会が発布した査定士認定証や看板が掲げられているはずなので、それを目印に訪れるとこの登録査定士による査定が受けられます。

あくまで高い買取額をゲットしたいなら

協会としては、車業界全体の健全化や不透明感を無くすためにこういった査定士制度を引いているわけですが、これは結果的に自由競争による車体査定額の競り上がりを抑えてしまうことにもつながっています。

一方、本物の査定士なわけではなくあくまで査定を担当しているスタッフである場合、この安定性は崩れていきますが、これが一概に売り手の不利益になるかは微妙なところです。

というのが、他の業種ではあまり起りえない中古車の査定方法が招く現象が存在するからです。

車の「査定」に近い言葉で、美術品などの評価額を決める「鑑定」というものがありますが、この場合豊富な知識と審美眼がないと、本来それが持っている美術的価値などを判別することができず、「プロ中のプロ」でなければ正当な鑑定価格をつけることができません。

しかし、自動車の買取時の「査定」は車種や年式、走行距離など一見するだけで「素人」でもわかる車両情報に基づいて決まっている基本価格から、傷やへこみ、足回りやエンジンの状態、内装の痛みや臭いなどなどとにかく目についたものを片っ端からマイナス評価していく「減点法」でその買取額を決定します。

そのため、若干の知識と決められたマニュアルさえあれば熟練したものでなくても、ある程度評価額を決めれてしまうのが中古車査定です。

そして、しっかりと協会が定めた細かい基準にのっとって査定をする本物の査定士は、そのチェックが厳しいと考えて間違いありません。

ですのでこの正規査定士は、買取店で素人相手に査定をするよりもっと厳しい目が必要な、プロが集結するオークション会場で出品車体の評価を決める「会場専属査定士」などになっている場合が多いのです。

しかし、なんちゃって査定士はその経験や知識が浅いことから、本来はマイナスすべきポイントを見逃してしまうことが多くあります。

もちろん、このなんちゃって査定士を雇っている買取チェーンなどもある程度のマニュアルを設け、査定技術向上のための社内研修なども実施していますが、協会のそれと比べれば緩く、日々の業務に忙殺され勉強などもおろそかになってしまうからです。

看護師や保育士など国家資格の「士業」場合は、そもそも取得してないとその業務に付けませんし、なんにしても資格を持っていないことは不安につながることだらけですが、この自動車査定に関してだけはちょっと違います。

査定スタッフの経験や知識に乏しいことが、マイナスポイントのチェック漏れという、ともすれば査定額が正規の査定士よりも高くなる、という状況が生まれる場合も少なくありません。

まとめ

なんちゃって査定士の場合、会社の方針で安く買い取るよう指示が下っているケースでは協会のルールではなくそれを厳守するため、逆に安すぎる査定額が出される恐れもあります。

また、基礎編で伝えた項目をクリアーしていない場合、強引な営業などで買いたたかれてしまう確率もグンと上がっていきます。

そこでよい方法を最後に伝授、まず登録査定士のいる買取店を探してそこで査定をするか、全国に52か所ある、日本自動車査定協会の各支部で実施している査定を受けてみましょう。

そうすれば、愛車の業界全体での「平均的」な買取査定相場を把握でき、その後一般の買取チェーン店などに査定依頼すれば、なんちゃって査定士が高い査定を出したのか、はたまた安すぎる査定を出したのか比較することが可能です。

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