カープライス株式会社は、現在東京都の杉並区と埼玉県上尾市の2店舗を展開している小規模な中古車買取・販売会社ですが、全国から参加者が集まり盛んに中古車が取引される、自社のオークション会場を持ちそのライブ感と高い落札額で、今評判が上がってきている中古車業者で、「ある国」で立ち上げられた会社です。

実はその発端は日本ではなく、ある大国で2014年に産声を上げたライブオークションをメインとする会社で、その大国以外にもUAE・パキスタン・インド・ブラジルといった、日本の中古車への評価が高くその需要も多い国にグループ会社を持つ、ワールドワイドな活動をしているのが特徴です。

ある国とは・・・

カープライスが誕生した国は、東南アジアや中東といった、これまでも日本の中古車を盛んに輸入してきた新興・発展途上の国々とは違い、

アフトワズ
普通乗用車のラーダや四駆のニーヴァなどは日本にも輸入されている
ガズ
同国最大のトラックメーカー、フォードから技術協力を得ている
セアズ
小型自動車を中心に生産・輸出、以前はバイクも盛んに生産していたが今は外国製バイクに押され生産が縮小している

などといった海外輸出なども行っている大規模な自国の自動車メーカーを持っていますが、そのどれもが海外メーカーの進出に押され気味で、先進国としてはアメリカやドイツそして日本と違いあまり自動車産業が思わしくない国です。

その大国とは、ロシア。

実は、アジア各国やアフリカなど自動車産業の発展していない国に紛れて、G8(先進国首脳会議、2016年現在ロシアは参加資格を停止されている)に含まれる先進国の中では唯一ロシアだけが毎年トップテン圏内に入っているほど、日本の中古車を輸入しているのです。

その数が増えすぎて国内自動車メーカーからの反発を受け、ロシア政府が2015年に「安全のため」という名目で右ハンドルの車、つまり日本の車を含む中古車の輸入禁止を決めたというニュースが駆け巡ったほど。

実はこれ、8人乗り以上のバスに限られた誤報でしたがこのニュースはロシア国内でも、

  • 日本の中古車がなくなったら困る
  • 悪路を走るための四駆に左ハンドルのものが少ないから禁止されると・・・

などといった声も上がるほど、日本の中古車に対する評価が特に日本よりの場所にある極東ではすこぶる高いのです。

生まれた由来によるカープラスの特徴

こういったロシアの中古車事情から誕生したのがカープライスで、日本国内の店舗で優秀な日本の中古車をオークション会場に出品してもらい、世界に広げたグループ企業でそれを仕入れ、同国内で販売するのが最初の目的になっています。

もちろん、日本の国内で取引されるレベルの中古車も持ち込まれ国内の中古車店のバイヤーが落札することも多いのですが、国内ではあまり見向きされなくなった高走行低年式の車や、悪路をものともしない四駆などは、他の国内向け買取業者より高い評価を受けることがあります。

具体的に人気が高いのは、

  • 三菱 パジェロシリーズ、アウトランダー、デリカなど
  • トヨタ ランドクルーザー、ハイエース、FJクルーザーなど
  • 日産 エクストレイル、キャラバンホーミーなど

といった車種でこれらはたとえ古く、外見に傷などがあってもロシアでの評価や他の新興国での評判のいい、売れ筋車種となっています。

また、

  • バッテリーの大容量化
  • スターターやオルタネーターなど電気系統の強化
  • ラジエター液を不凍クーラントにチェンジ
  • 室内暖房の性能アップ
  • 除雪剤での腐食防止処置

などを施した、北海道や東北で販売される寒冷地仕様車も同じく寒い地方の多いロシアでは大変もてはやされ、日本中古車の人気をより強いものにしています。

具体的なカープライスの査定、買取手順

実はカープライスが買う訳ではありません。普通査定すると表現するときは、その車の価値を査定士が見定めそれに評価額をつける、買取交渉をする事までをひっくるめて言いますがカープライスがするのは評価額をつけるところまでで、実際にそれを購入するのは同社のオークションに参加する国内・外のバイヤーたちです。

中間マージンが極端にかからない!

通常、中古車の買取をしている業者に車を売る場合、2パターンのルートでそれが再度市場に戻ってきます。
それが、

パターン1
買取業者→USSなどの業者専用オークション会場→中古車販売業者
パターン2
買取業者→利益を追加した形で販売

というのがそれで、どちらにせよ中継する段階で利益を付加する必要があるので、それ相応の中間マージンが発生します。

しかし、カープライスは自社運営のオークション会場なのでまず使用料がかからない。(ラビットもUSS傘下ですが、なぜか使用料や手数料をUSSにちゃんと納めています…謎です。)

そして、その維持費や人件費は国内外から参加している業者から徴収できるので、売り主からそれを取る必要がない。

そのため、カープライスは無料で査定評価をし、自社オークションにライブで出品、落札された金額に売主が納得した時のみ売却し、その際に受け取る成約手数料のみで利益を出すシステムになっています。

カープライス査定のメリットとデメリット

気になる成約報酬その額なんと!…驚きなのがその落札手数料の安さで、一律なんと1万円ポッキリ。

他のオークション代行業者は、出品にかかる会場使用料などを売り手に請求してきますしそれが当然のことですが、そこは自社オークションの強みそれを請求する必要がカープライスにはありません。
とはいっても1万円とは・・・これでちゃんと利益が出るのか心配になるほどです。

・1社のみの査定だが・・・

複数の業者からの査定が受けられ、売却先を選ぶのみ便利な一括査定ですが複数の業者からの電話攻勢などに飽き飽きすることがあります。

カープライスは、確かに査定をするのは1社のみ、ただそれを買うバイヤーは不特定多数にわたり、バイヤーが必要だと判断すればその落札額は上がっていくメリットがあります。

しかも成約手数料は一律、これは確かに成長を予感させるビジネスモデルだと筆者も考えます。

ただ店舗数がまだまだ少ない

高い買取額を引き出せるシステムと、国内で買取されない車体でも価格が付く可能性が増えるなど、数々のメリットを感じさせるこのカープライス。

ただ、国内でのネットワークはまだまだごく小規模、しかも来店しての査定が必須なので紹介した2店舗の近くに住む方しかその利用が難しいのが欠点です。

現状、関東近郊であれば出張査定にも応じているようですが、今後その店舗数の増加や、ネットワークの広がりに期待したいところです。

若干の不透明感がある

今のところではライブオークションと謳っていてもその画面を売り手が見ることはできず、本当に「その金額で落札されたのか」をはっきりと確認できないところもデメリットといえばデメリットです。

そこは、企業としての信頼性をアップさせる大切な要素なので、カープライスもリアルタイムでオークションの進行状況を「生」で確認できるシステムを現在開発、近々リリースする予定だと公式サイトで述べています。

まとめ

最後に不透明さをデメリットに挙げましたが、どこに中古車を売ったとしてもこの不透明感は付きまとうので、何もカープライスの限ったデメリットではないことを付け加えておきます。

完全に透明な中古車取引というのは正直難しいところですが、カープライスはそれを可能にする優秀なシステムで運営されている数少ない買取業者だと感じました。