ガリバーは言わずと知れた「車買取」の先駆け的な会社です。創業者は福島県出身の方だったようです。発祥は小さな町の自動車修理会社。今や全国展開をしているメジャーブランドに成長しました。ガリバーは車の買取のみならず、中古車販売、修理、海外輸出等を展開するようになってきています。何故このように大きくなって来たのかと言うと、全国に点在する所謂「自動車修理屋さん」や販売店、自動車事業を始めようとしている他分野の会社に対して、積極的にフランチャイズ契約を進めて来たからで、当時は全ての店舗が直営店ではなく、大半は地元企業へフランチャイズによって暖簾分けした形でした。「ガリバー」というネーミングはまずは名前を浸透させようと言う戦略からきています。
時代に合わせて業態を変えてきた
その後は、ロイヤリティの問題や仕事の詳細まで指示されて身動きが出来なくなってきたFC加盟店が次第に脱退して行き、他系列の買取会社へ移って行ったり、買取部門を廃止したりと元の業態へ戻っていき、ガリバー離れが起きました。一時勢いを失ったかに思えたガリバーでしたが、近年は買取だけに留まらず、より利益が上がる販売を強力に進めています。ホームページを見ると判りますが、高級車のみを扱う店舗、軽自動車に特化した店舗等があり、店舗名を変えて「買取のガリバー」のイメージを払拭している感があります。変な話「え、ここガリバーが運営しているの?」と言う位イメージが変わっていますし、多角的に事業展開しています。販売に力を入れている時期にはヤフーオークションにも出品し販売をしていた時期もありました。現在はどちらかと言うと実際の店舗で実物を見て貰うと言う原点回帰の方向へ向かっています。
色々検討してみるのも手
ガリバーを利用した事が有る方は非常に多いです。店舗へ売却したい車を持込んで査定をしてもらったり、かなり昔の話ですが、ディーラーへ下取りとして出しましたが、電話がひっきりなしに掛ってきて「売って下さい」みたいな電話が凄かった時期もありました。中古車買い取りの業者は年々増加傾向にあります。少子高齢化が車離れを引き起こしているからです。ですから、新車は売れなくても、中古車売却を検討している方は年々増える訳です。ガリバーは国内向けも海外輸出も同時に手掛けているので、買い取業界の中では大手ですし、名前も知られています。が、しかし、必ずしも「大手だから良い」という訳ではないので、そこは色々な業者さんに相談してみた結果として、その選択肢として捉えればよいと思います。
ガリバーも含めた自動車販売業界・自動車製造業界は税制面での恩恵を受けて発展を遂げてきましが、景気がいまだに上向かない現状で、今後、どのようにして生き残りをして行くのかが注目されます。業界全体が曲がり角に来ている現れでもあります。