車買取というと、ミニバンやスポーツカー、セダンなどを真っ先に思い浮かべる人も多いでしょうが、働く車も忘れてはいけません。

働く車にはブルドーザーやクレーン車などの建設重機などが真っ先に思い浮かぶでしょうが、私たちの最も身近なところで働く車は、やっぱりトラックです。

軽トラックの買取

軽トラックは使い道がいろいろ

まずは軽トラックです。

街中ではあまり見かけない軽トラックですが、ちょっと郊外に足を伸ばせば軽トラックを見ないことはありません。特に農村に行けば、普通の車よりも軽トラックの方が台数が多いのでは…と思うくらいです。

軽トラックには使い道がいろいろあります。

もちろん、トラックとして荷台に荷物を載せることもできますし、4WDであればちょっとしたアウトドアにも使えないこともありません。

軽トラックは車高が高いため、悪路での走破性が高いからです。また、軽トラックはカスタムの対象としても人気。

軽トラックの荷台部分を改造して、冷凍車やキャンピングカーとしても使い道もあります。このように、軽トラックは使い道がいろいろとあるのです。

軽トラック買取の特徴

では、軽トラックの買取にはどのような特徴があるのでしょうか。まずは、圧倒的な売り手市場であることが挙げられます。というのも、中古車市場において軽トラックの流通量はさほどないからです。

軽トラックは一度購入すれば、そこから10年以上は乗り続けています。

軽ワゴンであれば、家族が増えて普通車のミニバンに乗り換えることもありますが、ファミリーカーでない専門性の高い軽トラックは、ライフスタイルの変化に左右されません。

長く乗り続けて買い替えもさほどないため、中古車として出回ることが少ないのです。

また、軽トラックはモデルチェンジのサイクルが長いです。普通の車であれば、5年もすればフルモデルチェンジが行なわれます。これは、フルモデルチェンジをすることで競争力を増すからです。

一方、軽トラックのモデルチェンジのサイクルは、それよりもはるかに長く10年以上も珍しくありません。モデルチェンジによって買い替え需要が起こり、買取も増える車業界にあって、軽トラックはそれとはほぼ無縁の存在です。

軽トラック高価買取のポイント

もちろん、軽トラックも他の車と同様に高年式で走行距離が少なく、傷が少ない方が買取価格が高いことには違いありません。
ただし、軽トラックにはそれだけでない特殊な高価買取のポイントがあります。

エアコン付は買取価格が高い

他の車では当たり前だろうと思うエアコンですが、実は軽トラックにとってエアコンは標準装備ではありません。オプションとして設定しなければならず、新車購入時にエアコンをオプションとして設定する人はあまりいません。

後付けで装備するにも10万円くらいはしますので、エアコン付の軽トラックは高価買取が期待できます。

ダンプトラックも高価買取

軽トラックにも、荷台の前の方が持ち上がって荷台の後ろから土砂などを排出する「ダンプ」機能が搭載されたモデルもあります。希少性が高いモデルですので、特に軽トラックを土や石運びなどに使う地域では、かなり需要があります。

4WDも高価買取

そして、軽トラックにも4WDがあります。

とはいってもフルタイム4WDではなく、ボタンを押した時だけ四駆になる「パートタイム4WD」ですがそれでもぬかるみや雪道などでの走行性能は十分で、人気は高いです。

ユニック車の買取

ユニック車とは

次に紹介するのは、「ユニック車」です。

ユニック車とは、トラックの荷台部分にクレーンを装備した「クレーン付きトラック」のことです。

クレーン付きトラックの国内最大手に「古川ユニック株式会社」と言う会社があり、そこから俗称として「ユニック車」と広く呼ばれるようになりました。

ユニック車のメリット

ユニック車最大のメリットは、その作業効率にあります。

荷物を吊り上げて荷台に載せる、これらを専門的に行なう車を用意するには、クレーン車とダンプトラックを用意しなければなりません。

クレーン車は公道を走行できないケースも多いため、クレーン車を積載する車両も必要となります。カーゴクレーンタイプのユニック車ならば、これらすべてを1台で賄うことができるのです。

ユニック車の買取ポイント

ユニック車を高価買取してもらうためには、エンジンの状態が極めて重要となります。

軽トラックのところでも述べましたが、エンジンの状態の指標として、走行距離が挙げられます。

ユニック車でも走行距離は重要ですが、走行距離が素直にエンジンの状態と比例しているわけではありません。ユニック車には、トラックを動かすエンジンとクレーンを動かすエンジンが同じという場合もあります。

特にユニック車の主流となっているカーゴクレーンタイプでは、その傾向が顕著です。

走行していなくても、クレーンを動かすためにはエンジンを回さなければなりませんが、クレーンを動かす分には走行距離は増えません。ですので、走行距離以上にエンジンを酷使している可能性があるため、高価買取を目指すならば、エンジンのケアはしっかりしておきましょう。

バンボディトラックの買取

バンボディトラックとは

引っ越し業者や宅配業者など、数多くの業界で使われているトラックと言えば、「バンボディトラック」ではないでしょうか。

バンボディトラックとは、トラックの荷台部分がアルミ製の箱型になっているトラックのことです。アルミ製ですので箱も比較的軽いですが、平ボディトラックと比べると積載可能重量は多少落ちます。

しかしその分、平ボディよりも風雨から積載している荷物を守る能力に優れています。積載量に応じて、小型、中型、大型と分類されます。また、バンボディタイプの長谷鋳型として、ウィングボディタイプも。

これは、バンボディタイプの両側が開くトラックのことで、一度に多くの荷物を出したいとき、荷台の奥(運転席の近く)の荷物を先に出したいときなどに重宝します。

バンボディタイプのトラックの買取ポイント

傷はあまり影響しない

もちろん傷がないに越したことはありませんが、他の車よりもトラックは傷に関しては寛容的です。傷が多少ついていようと、走りに問題がなければ買取価格に大きな影響を及ぼしません。

営業用トラックはペイントしなおすことも多いため、傷もペイントで気になりません。ただし、フレームと呼ばれる矩形の枠の傷や損傷には注意してください。

冬の雪道走行では道路に融雪剤がまかれることも多いですが、足回りに付いた融雪剤を放っておくと、フレームもさびてしまいますので、まめに下回りの洗浄をしましょう。

排ガス規制に適合したトラック

東京では、厳しい排ガス規制が行われており、規制をクリアしていないトラックは東京都を走行することができません。東京は日本の流通の大動脈と言うか心臓部分ですので、ここを走行できないのは大きなダメージです。

あらかじめ排ガス規制に適合したトラックであれば、問題なく走行できますので、そのようなトラックならば高価買取の可能性もあります。

海外で第二の人生もあり

日本で排ガス規制によって車検に通らないような年式の古いトラックでも、海外となればまた話は別です。日本のバンボディタイプトラックは丈夫なので、海外でも引く手あまた。

日本国内では厳しい買取価格のトラックでも、海外では予想外の高値が付く場合もあります。