カウンタックが有名なランボルギーニ、高級車のポルシェやアウディも実はフォルクスワーゲン(以下VW)の傘下企業、日本国内で最も売れている輸入車ディーラーですが、その中古車買い取り状況はどのようになっているのでしょうか。
今回は、いくつか国内で人気のある車種を上げそれぞれの特徴と査定傾向、更にVWの象徴「ビートル」の査定にも迫ってみようと思います。
目次
VWといえば・・・カブトムシでしょ?
ご存知ドイツの世界的自動車メーカーで、その社名は母国語で「大衆車」を意味しています。
「1日に3台見たら幸運が訪れる」なんて都市伝説が広まっていたほど、日本国内でもよく見かけていたのが、VWの「ビートル」。
古くからの車ファンからすると、VWといえばビートルのことで、これは1938年の生産開始以来約65年販売され続けた、自動車の歴史上今後も出てこないかもしれない車種、「VWタイプ1」の愛称。
このビートルは四輪自動車として、シリーズトータルでの累計であるカローラの4000万台に及ばないものの、「単一車」としては世界一売れた車として、いまだにその記録は破られていない伝説的なまさに「大衆車」です。
ただ、空冷エンジンから水冷エンジンへの移行や1970年代に自動車業界で起きた、後輪駆動から前輪駆動への大々的な方針転換などで、徐々にニーズを同社が本格生産を始めた前輪駆動車種の「ゴルフ」に奪われ、本国ドイツでは1978年にはその生産が終了されてしまいます。
その後、需要の残っていたメキシコやブラジルでは生産され続け、中古車としてしか入手できなかった世界中にいるビートルファンは、「新車のビートルが買える!」と両国から大枚をはたいて「並行輸入」するヘビーユーザーも続出。
新車のビートルを専門的に輸入する業者も登場し、マニア垂涎の車としてプレミア価格で取引されたりもしました。時がたち、2003年7月メキシコの工場で「2152万9464匹目のカブトムシ」が生まれたのを最後に完全に消滅。
よって、今世の中にあるのはすべて「14年以上」たった中古のみとなっています。
惜しい・・・トヨタの牙城は高かったか
母国ドイツの戦後復興をけん引した、歴史的「大衆車」ビートルから、バトンを受け取ったゴルフは、世界的な自動車のニーズにピッタリとマッチしてたちまち世界を席巻します。
そのおかげで昨年2016年度、最後までトヨタとトップ争いを演じたVWは、2008年までは世界最大シェアを誇っていました。
上半期の勢いから、「8年ぶりの王座返り咲き」も期待されましたが、わずか7万台強の差の993万台となりました。
新車の売り上げが伸びるということは、即中古車の相場に跳ね返ってくるので、2017年度はどうなるのか業界も注目するところです。
主な現行VW車種とその査定
さてここからは、今人気の高いVW車種を挙げその特徴と、査定のポイントを解説していきましょう。
・ゴルフ7・・・VWの看板車種の7代目
ヨーロッパでは2012年、日本ではその翌年から販売されている現行ゴルフがこちら、
トレンドライン・・・新車参考価格249万円、中古車相場100~240万円
GTI・・・新車参考価格399万円、中古車相場190~380万円(MT設定もあり)
は、伝統的なハッチバック。
コンフォートライン・・・新車参考価格280万円、中古車相場110~275万円
ハイライン・・・新車参考価格330万円、中古車相場120~310万円
は、それに加えワゴンタイプのグレード設定もされています。
車体プラットホームの設計が先代から大きく変更、ガソリン、ディーゼル、ハイブリット、天然ガス、更にEVと違うエンジンでも設置位置を同じ場所にできる特徴を持つ「MQB」の採用でさらに高い安全性や走行性能を実現しています。
また、これによって生産効率や部品・パーツの大幅削減から、販売価格の軽減に成功し、同セグメント(Cセグメント)の対抗車種をリードする結果となりました。
また、安全性において特筆したいのが、「ぶつからない車」との称されるプリクラッシュブレーキシステムを、全グレードで標準装備していることでしょう。
これは時速30km以下なら障害物が迫ると自動でフルブレーキがかかるもので、近年増えている年配のドライバーや女性におおいにウケて、その販売台数を伸ばす大きな要因に。
また、大幅な軽量化が前述のMQBの採用で可能となったため燃費もリッター辺り最大で21kmと、輸入車らしからぬ燃費性能を実現しています。
このVWゴルフと同じ、Cセグメントに属する国産車を見てみると、
マツダ アクセラ・・・新車参考価格176万円、中古車相場135~165万円
トヨタ オーリス・・・新車参考価格178万円、中古車相場129~168万円
となっていて、あくまで最低グレードで比べるならかなり国産車の方がお買い得、ただ買取査定となると、話がまったく変わります。
国内販売開始された2013年式、2017年現在4年落ちの走行距離4,5万km車検整備式の車体が、アクセラの同程度の中古車と同じ、総額120万円あたりで乗り出せるお買い得感。
ということは、新車価格からみれば、かなり買取では安く買い叩かれている傾向がうかがえます。
ただしGTIだけは別、玉数が少ないこともあってどの中古車もほとんど車体価格だけで200万オーバー、とくにMT仕様車はほとんど出物がないため買取査定でも高価格がつくこともあるようです。
・ポロ6R・・・そのコンパクトさとキュートなデザイン性を維持して人気に
現在生産されているのは5代目、2009年の初登場ですからもう8年近く続く息の長いモデルです。
「息が長い=売れている」ということで日本ではそのユーザーの多くが女性、ヴィッツやノート、フィットやデミオなど国産乗用車で売れ筋のコンパクトカーと同じ「Bセグメント」に属す車種です。
グレード構成は、前述のゴルフとほぼ同じですがこちらはすべてハッチバック、実は日本仕様の車体はスポーツタイプのGTI以外すべて南アフリカで作られています。
最も安いグレードのトレンドラインで新車価格は約200万円と、こちらも120万円台で買えるヴィッツやフィットなどよりかなり高めです。
しかし、販売年の2008年式もうすぐ10年選手になる車体なら、無事故無修復で車検整備付き、走行4~5万kmの出物でも50万円以下。
1回目の車検が終わったばかりの3年落ち、走行距離1万km代というかなりの良車も、100万円を下回る総額で購入できるようなので、こちらもあまり高い査定を期待できないかもしれません。
・ビートル・・・初代はもうほとんど見ないでしょう
今中古車として多く出回っているのは、上記でその歴史を紹介した初代ビートルではなくその後継車種のニュービートル、もしくは2012年に販売開始され、現在も売られている「ザ・ビートル」です。
ニュービートルは2010年に販売停止されているので、どんなに新しいものでも7年落ち、走行距離によりますが相当な好条件車でもない限りその買取相場は20~30万円程度、10万kmを超えていれば「査定額ゼロ」もザラです。
一方ザビートルは、初代ビートルファンの間でもそれに忠実に再現され持ち味が継承されていると評判、それに合わせてまず100万円以下の中古出物はなく、新車で人気のある「デザイン」モデルの白などは、新車価格を超える値段で売られていることもあります。
・初代ビートルは・・・ASK
一応最後に初代ビートルについてお伝えするなら、「古車」専門店などでは値札に「ASK」という表示でたまに並んでいるのを見かけるはずです。
あれは「値段は相談で」という意味で要するに売り手の言い値次第ということ、言ってしまえば骨董品のような扱いでもちろんノークレーム、ノーリターンが基本。
買取査定も同様で、まず普通の買取店に行っても査定額が付くことはないでしょうから、古車をレストアし、マニアに販売するような特殊な専門店に持ち込みゆっくりと価格交渉をするか、個人売買するしか利益を売る方法はないでしょう。
まとめ
実は筆者空冷、しかもシートベルト規制前の1960年代のビートルを先輩から40万円で譲ってもらい、2年ほど乗っていたことがあります。
その後、専門業者と激しい価格交渉の末に50万円で売ってしまったので、反対に儲かりましたが、古い輸入車にはたまにこういったこともあるので、あきらめないようにしましょう。
また、輸入車は総じて部品などが高く、規格も日本車と違い整備に手間がかかることが査定を下げる要因です。
しかい、販売ルートや整備のノウハウを持った輸入車を専門に扱う業者に査定を依頼すれば、そのデメリットを減らし高い査定をゲットできることもあるので、試してみるようにしましょう
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