軽自動車は確かに税金などが安く維持費がかからないのが魅力ですが、どうしても走りの面では乗用車に比べるとパワー不足。

通勤距離が長かったり、乗員がいつも多いような場合は少しだけ物足りなさを感じますが、その点をクリアーしてくれるのが普通車カテゴリーでも「コンパクト」といわれている車たちです。

軽の手軽さと普通車の乗り心地を併せ持つことで、こちらも日本で主流となっている、コンパクトカーの査定について今回は説明していきます。

コンパクトカーとは

フィット明確な決まりはありません。コンパクトカーとは一般的に普通車カテゴリーの中でも1,000cc~1,500cc程度の車で文字通りボディーサイズの小さい車種を指しますが、しっかりとした定義付けをされているものではありません。

事実、「コンパクトカー専門」の看板を掲げる店舗でも軽のミニバンやハイトール車を平気で並べていますし、業者やユーザーの感覚次第で広い意味なら軽自動車もコンパクトカーと言えます。

ただし今回は、そんな軽自動車はコンパクトカーからあえて外し「普通車」に絞り説明していきたいと思います。

なぜ軽ではなく普通コンパクトを選ぶのか

軽自動車は、街乗りではその小回りの良さや駐車のしやすさ、更に燃費などで普通車を上回ります。

ただ、平成2年以前の軽自動車たちは今の660ccではなく550ccでエンジン性能の進化もまだ追い付いていなかったので大人が3,4人乗りエアコンを全開にした日には坂道を上るのも一苦労なんてこともありました。

しかし、最近の軽自動車はその排気量が上がったこともありますが、先進のエンジン技術がふんだんに盛り込まれその燃費性能など持ち味はいかされたまま、パワフルでスムーズな加速性能もあり、果たしてコンパクトカーのその出番があるのかと疑問を持つほどよく走るようになってきました。

とはいっても、

  • 最大でも乗員が大人4人まで
  • ボディーが普通車に比べて薄く安全性に劣る
  • 中古車価格が高止まりするため維持費が安くてもペイできない

などといった軽自動車なりの弱点も。

また、いくら性能が上がったとはいえ当然ですが1,000ccはある普通車のパワーにかなう訳もなく、持ち味である燃費性能もたびたび信号停車をする都市部の運転ではなく、高速道路での走行や長距離運転の際はコンパクトな普通車の方が上回りことも。

さらに、軽にはない5人乗りでフルに乗せても走行安定性に優れ、骨格の剛性や前部ボンネットの長さ、トランクルームなどといった後部スペースの広さなどの影響で安全性も軽自動車よりかなり高い利点もあります。

そのため、主婦などの買い物の足としてやセカンドカーならともかく、郊外住みの長距離通勤・通学をするサラリーマンや学生、更に休日に遠出などをする家族のファーストカーとして軽自動車は若干力不足。

普通車規格ながら、小回りなども効きやすく軽自動車より中古車相場が安めな普通コンパクトカーにも、多くのユーザーからの支持が集まっているわけです。

人気のある主なコンパクトカーの特徴と査定

ここからは人気のあるコンパクトカーの2台巨頭と新興勢力たちを上げを挙げ、その査定傾向を見ていきたいと思います。

トヨタ ヴィッツ・・・その後の車界を変えた「ザ・コンパクトカー」

ヴィッツ1990年代後半、世の中にはまだ今回説明している「コンパクトカー」の概念は非常に薄く、先行していたマツダのデミオや日産マーチ、更にはホンダのロゴ(母が乗ってました、懐かしい)などもありましたがどちらかというと、「安価な普通車」というのがそれらのイメージでした。

トヨタ自体も、それに対抗するカローラ2やスターレットなどをリーズナブル普通車として展開していましたが、1999年、デザイン性や走行性、更に衝突餡税制脳や排ガス対策などなど、これまでの小型普通車にはなかった要素を盛り込んだ初代ヴィッツを世に送り出しました。

販売元であるトヨタネッツの顔としてその後2013年にマイナーチェンジされた3代目の現行に至るまで伝統の5ドアハッチバックスタイルを貫きながら、「日本の小型車の歴史を変えた車」として世界中で販売されコンパクトカーの巨頭として君臨し続けています。

正直良いところを上げろと言われるときりがありませんしこれといった弱点もないこの車種の査定は、業者によっての振り幅もそれほどなく高水準で安定しています。

3代にわたり初登場依頼安定した新車販売実績を残し続けているため、グレードや限定仕様、カラーリングなどのバリエーションが豊富すぎてそれも紹介しきれないので、その売買に関して1点だけポイントを。

数多くあるバリエーションによって変わる新車価格ほど、査定でのプラス判定が渋いのが特徴。

なので、特にこだわりがないなら無駄にいろいろと装備を追加されその販売価格が上がっているものを選ぶより、スタンダードなグレードの方がリセールバリューの面では優秀で、普段乗りには向いているかもしれません。

ホンダ フィット・・・ホンダの救世主的車種

フィットヴィッツから遅れること2年、軽自動車以外ではホンダの最小車種「フィット」が華々しくデビューしました。

燃料タンクを車体の中央に置く今では多くの車種に採用されているレイアウトで他の小型車種より広い車内空間を確保しつつ、ホンダらしい優れた走行性を兼ねているこのモンスター車種は一気にコンパクトカー界の主役に躍り出ました。

デビューの翌年にはそれまでトヨタのカローラシリーズが保持していた、国内年間販売台数トップの座を華麗に奪取、その名前の通り日本人のニーズに「ぴったりフィット」しました。

スタイルは前述のヴィッツと同じ5ドアハッチバックながらどこかスポーティーなただ住まいから前者が女性ユーザーに人気がある反面男性に支持層を持つのが特徴。

ですが、2013年にフルモデルチェンジされた現行は若干丸みを帯びたデザインになったうえ、

  • すべてのガラスにUVカット機能を持たせた、「360度スーパーUVカット」
  • 急ブレーキをするとハザードが自動で点灯、後続に注意を促す「エマージェンシーシグナル」
  • タバコ臭やカビ臭、アレルギー物質や花粉などを除去する「プラズマクラスターエアコン」
  • 助手席側インパネに衝撃を防ぐ柔らか素材「ソフトパット」

などを装備したグレードや仕様車も展開し、お子様を乗せる機会の多い女性や年配のドライバーを意識した改良も施され、効を奏し販売当初は新車販売も順調に推移しました。

新しくても10年落ちになる初代はともかく、2010年にはハイブリットも追加された2代目以降は中古車市場でも人気が高く、高い査定を受けることも多いのですが、いかんせん現行車に数々のリコールが相次いでおき、新車人気に陰りが出ている点が少々不安材料ではあります。

日産ノート ハイブリットグレードの登場で再注目

日産ノート2016年11月のマイナーチェンジでシリーズ初となるハイブリット装備車が追加され、同月の売り上げは当初の販売目標の倍近く、2万台を超える受注があり、日産としては実に30年ぶりとなる軽を含む全車種最高の販売台数を記録しました。

その影響からシリーズ全体の評価が上がり、中古車市場での人気もうなぎのぼりなのがこのノートです。

特に人気が上がってきているのは日本初の女性開発責任者、水口美絵さんが手掛けたハイブリット設定のない、マイナーチェンジ前の2代目モデル。

2012年の販売開始年度、同年9月から翌年4月までハイブリットを除くガソリン車では売上NO1をキープした人気モデルで、2017年には2回目の車検に差し掛かるため、たくさんの出物が市場にあふれてくることが予想されます。

一般的に中古売買業のセオリーでは、数売れたヒット商品はその在庫があふれ価格が急低下しやすい傾向にあり、ミリオンヒットしたCDアルバムやベストセラー書籍が、絶頂期は値段も高いのですが数年たつとブックオフなどで驚くほど安く売られているのはそのためです。

しかし、車に関してはそのセオリーの影響が弱く値下がりが非常に緩やか、むしろ新車人気がそのまま中古車人気につながるため、たくさん売れた車が必ず安くなるという訳ではありません。

ただしそれも次のモデルチェンジまでのこと、もし2012年モデルのノートから他社種に乗り換えを考えている方は、まさにここ数年がそのチャンスといえます。

まとめ

コンパクトカーにはこのほかにも、トヨタのパッソやシエンタ日産のマーチ、キューブなどなど多く販売され中古車としても人気が出ていますが、それもパイオニアであるヴィッツの成功が引き金です。

車は時代の流れでその人気のあるタイプが目まぐるしく変わるので、今の「軽・コンパクト・ハイブリット」全盛の時代にいつ終焉がやってくるともしれません。

ただ、今のところこの3大人気タイプのニーズは変わらず、それは中古車市場にも反映していくものと予想されます。

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